トラスコ中山

トラスコ中山株式会社：日本のモノづくりを支えるプロツール総合商社

トラスコ中山株式会社は、工場や建設現場で使用されるプロ向けの工具、測定工具、切削工具、作業用品、物流保管用品など、幅広い製品を取り扱う専門商社です。「がんばれ！！日本のモノづくり」を企業メッセージに掲げ、プロツールの供給を通して日本のモノづくりに貢献することを事業の目的としています。業界でも圧倒的な在庫数を誇り、全国28か所の物流センターから迅速な商品供給を実現しています。

概要

トラスコ中山は、単なる卸売業者ではなく、モノづくり現場の資材調達をサポートするパートナーとしての役割を担っています。年間約14万部を発行するプロツール総合カタログ「トラスコオレンジブック」や、約410万アイテムを掲載する検索サイト「トラスコオレンジブック.Com」を通じて、必要な製品を効率的に探せる環境を提供しています。

「トラスコ」という社名は、「TRUST（信頼）」と「COMPANY（企業）」を組み合わせた造語で、「信頼を生む企業」を目指すという同社の理念を象徴しています。

歴史

1959年、中山注次によって「中山機工商会」として創業されたトラスコ中山は、1964年に「中山機工株式会社」として法人化されました。その後、1994年に現在の「トラスコ中山株式会社」に商号を変更しました。

1980年代からホームセンターへの販売を開始し、1989年には株式を店頭登録、1994年には大阪証券取引所、1995年には東京証券取引所に上場を果たしました。2014年には、本社機能を大阪から東京に移転し、登記上の本店も東京に変更しています。

事業内容

トラスコ中山は、多岐にわたる製品を取り扱っており、その範囲は切削工具、工事用品、ハンドツール、物流保管用品、オフィス住設用品、生産加工用品、作業用品、環境安全用品、研究管理用品など多岐にわたります。

また、プライベートブランド「TRUSCO」も展開しており、小型樹脂製台車「こまわり君」、軽量樹脂製運搬車「カルティオ」など、現場のニーズに合わせたオリジナル製品を提供しています。

物流と拠点

トラスコ中山は、全国に28か所の物流センターを構え、豊富な在庫を迅速に顧客に届ける体制を整えています。本社は東京都港区と大阪市中央区にあり、全国に59か所の支店を展開しています。また、海外にもタイとインドネシアに現地法人、ドイツ、台湾、タイに駐在所を設けています。

メディア展開

トラスコ中山は、テレビCMや番組提供を通じて企業活動を広くアピールしています。現在は、『知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜』という番組で提供を行っており、過去には「スポットエアコンペンギン篇」や「新型こまわり君スケボー篇」などのCMを制作しました。

また、2024年3月には、テレビ東京の『日経スペシャルカンブリア宮殿』に社長の中山哲也氏が出演し、同社の事業戦略やモノづくりへの熱意が紹介されました。

社会貢献活動

トラスコ中山は、事業活動以外にも、社会貢献活動にも力を入れています。日本パラリンピック委員会（JPC）のオフィシャルパートナーとして協賛しているほか、公益財団法人中山視覚障害者福祉財団を通じて、視覚障害者の福祉向上にも貢献しています。

デジタル変革（DX）への取り組み

近年では、デジタルトランスフォーメーション（DX）にも積極的に取り組んでおり、「DXグランプリ2020」受賞や「DX認定事業者」認定を受けています。2020年には、「DXグランプリ2020」を受賞し、2021年には「DX認定事業者」として認定されました。また、2023年には「グッドキャリア企業アワード2022」で大賞を受賞しています。これらの受賞は、同社が従業員のキャリア形成を重視し、働きがいのある職場環境を提供していることを示しています。

トラスコ中山