トロナジャパン

株式会社トロナジャパンは、ゼンショーホールディングス傘下の食品製造会社として、ピザおよびピザ関連商品の製造・販売を専門としています。

事業概要

同社は、特に業務用ピザにおいて重要な役割を果たしており、ピザ生地（クラスト）に関しては、国内市場で約50%という高いシェアを誇っています。これは、外食産業やホテル、レストランなど幅広い顧客からの信頼の証と言えるでしょう。

また、業務用製品だけでなく、一般消費者向けの冷凍ピザも製造しており、家庭でも手軽に本格的なピザを楽しめるように商品展開を行っています。

さらに、ゼンショーグループの通信販売事業も担っており、「すき家」の牛丼の具や「なか卯」の各種丼の具など、グループの人気商品を全国の顧客に届けています。

主な製品

業務用ピザ：レストランやホテルなどで使用される高品質なピザ。
業務用ピザ関連商品：ピザクラスト、チーズ、ピザソースなど、ピザを作る上で欠かせない材料。
業務用ピザオーブン：ピザを美味しく焼き上げるための専用オーブン。
市販冷凍ピザ：家庭で手軽に楽しめる冷凍ピザ。
ゼンショーグループ関連商品：主にすき家牛丼の具や、なか卯各種丼の具など。

事業所

京都工場：〒610-0231 京都府綴喜郡宇治田原町大字立川小字金井谷1-38
関東工場：〒300-1283 茨城県牛久市奥原町1650番60号

沿革

1971年、藤三商会が外食産業向けピザオーブンの販売事業を開始したことが、トロナジャパンのルーツとなります。翌年には米国トロナ社と提携し、1978年には日本トロナピザ販売株式会社が設立されました。同年、米国トロナ社との合弁会社として、トロナ・ピザ・プロダクツ・ジャパン株式会社が設立され、滋賀工場でピザクラストの製造を開始しました。

その後、1982年に日本トロナピザ販売が株式会社トロナジャパンへと社名を変更。1986年には宅配事業「シカゴピザファクトリー」を開始し、事業領域を拡大しました。1991年には京都工場が、1997年には関東工場がそれぞれ稼働を開始し、生産体制を強化しました。

2003年には森永乳業の傘下に入りましたが、2006年にゼンショーへ事業譲渡され、新たに株式会社トロナジャパンが設立されました。宅配事業は2008年に分社化され、株式会社シカゴピザとして独立しましたが、2011年にはリサ・パートナーズに株式譲渡され、ゼンショーグループから離脱しました。

長年にわたり、ピザの製造・販売を軸に事業を展開してきたトロナジャパンは、その高い技術力と品質で、業界を牽引する存在です。

参考文献

冷凍食品物語第3版（2004年冷凍食品新聞社刊 ISBN 4947606665）

外部リンク

* 株式会社トロナジャパン

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