ドノー

ドノー (Dno)

ドノーは、ロシアのプスコフ州東部に位置する町で、人口は約7,850人（2021年）です。プスコフから東へ約113kmの距離にあります。

概要

ドノーは、プスコフとボロゴエを結ぶ鉄道と、サンクトペテルブルクとネヴェリを結ぶ鉄道が交わる地点に位置する鉄道の町として発展しました。この鉄道の要衝としての特徴は、市の紋章にも表現されています。

歴史

ドノーの歴史は古く、15世紀初頭の記録には「ドノー・ボリショエ」や「ドンツェ・メニショエ」といった村の名前が登場します。しかし、本格的な発展は19世紀末の鉄道開通に端を発します。

1897年にルイビンスクからプスコフ、リガを経てヴェンツピルス港へと至る鉄道が開通し、駅周辺に集落が形成されました。1904年にはサンクトペテルブルクからの鉄道も開通し、集落は急速に拡大。1925年には市制が施行されました。

ドノーは、ロシア史における重要な出来事の舞台ともなりました。1917年3月15日（露暦3月2日）、二月革命の最中に、ロシア最後の皇帝ニコライ2世がこの駅で退位の証書に署名したのです。

第二次世界大戦中、ドノーは1941年7月18日から1944年2月24日までドイツ国防軍の占領下に置かれました。その後、赤軍のレニングラード戦線および第2バルト戦線によって奪還されました。

経済

ドノーには建材工場や繊維工場などが立地していますが、現在も市の経済は鉄道関連産業に大きく依存しています。ドノーを行政中心地とするドノフスキー地区では、食肉や乳製品の生産、ピートの採掘などが盛んです。

外部リンク

* ([ロシア]]語) [http://www.mojgorod.ru/pskovsk_obl/dno/index.html

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