ドラゴンクエストウォーク:位置情報RPGの進化と課題
概要
スクウェア・
エニックスと
コロプラが共同開発した『
ドラゴンクエストウォーク』(DQウォーク)は、
2019年9月12日にAndroidとiOS向けにリリースされた位置情報RPGです。現実世界を舞台に、プレイヤーは
ドラゴンクエストの世界を冒険します。リリース直後から大きな人気を博し、数百万ダウンロードを達成、関連企業の株価も急騰するなど、大きな社会現象となりました。
開発経緯とリリース
Pokémon GOの成功に触発され、
ドラゴンクエストの世界観と位置情報ゲームを融合させるというアイデアから本作は誕生しました。
2019年6月3日の発表会で大きな話題を呼び、体験版の提供を経て、同年9月に正式リリースされました。リリース直後から
App Storeと
Google Playのランキングで上位を独占し、驚異的なダウンロード数を記録しました。
ゲームシステム
プレイヤーは現実世界を歩き回り、ゲーム内のキャラクターも同様に移動します。目的地を設定して歩くことでクエストをクリアし、ストーリーを進めていきます。道中ではモンスターとの戦闘が発生し、スキルやアイテムを使ってモンスターを倒します。モンスターを倒すと経験値や「こころ」(キャラクターを強化するアイテム)を獲得できます。
特徴的な要素
メガモンスター/ギガモンスター: 複数のプレイヤーが協力して巨大なモンスターに挑戦するレイドバトルのようなシステムです。ギガモンスターは上級者向けの難易度となっています。
自宅システム: プレイヤーはフィールド上に自宅を設定でき、回復や家具の配置、他のプレイヤーとの交流ができます。
職業システム: 戦士、魔法使いなど、様々な職業があり、レベルアップや転職でキャラクターを強化できます。
こころ: モンスターを倒すと入手できるアイテムで、装備することでキャラクターの能力が上昇します。グレードアップや覚醒システムも存在します。
ほこら: 様々なモンスターが待ち構えるダンジョンで、こころや強化アイテムを入手できます。
強敵: イベントに連動した強力なモンスターが出現し、挑戦することができます。
*
ウォークモード: 歩きスマホ対策として、一定速度で移動している間、自動で戦闘や回復を行うモードが搭載されています。
社会問題と対策
位置情報ゲーム特有の問題として、私有地や立入禁止区域にゲームスポットが設定される事例や、ながら運転による事故が発生しました。開発元はこれらの問題への対策を講じていますが、プレイヤー側のマナー遵守が不可欠です。
コラボレーション
DQウォークは、サントリー、
ローソン、コカ・コーラなど、様々な企業とのコラボレーションを実施し、ゲーム内に期間限定イベントやアイテムを追加しています。
継続的なアップデート
リリース後も、新機能の追加やイベントの実施、ストーリーの更新などが継続的に行われています。これにより、長期にわたってプレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされています。
まとめ
『
ドラゴンクエストウォーク』は、人気シリーズのブランド力と、位置情報ゲームの斬新なシステムを融合させた、非常に成功したタイトルと言えるでしょう。しかし、歩きスマホなどの社会問題や、私有地への無断侵入といった問題も抱えています。プレイヤーは、ゲームを楽しむと同時に、安全に配慮し、マナーを守ってプレイすることが重要です。今後のアップデートや、位置情報ゲームにおける社会的な課題への取り組みにも注目が集まります。
その他
登場モンスター、オリジナルモンスター、装備、入手方法、強化方法、ステータス、属性、系統、おみやげ、カジノ、なかまモンスター、まものランドなど、ゲームに関する様々な詳細な情報は公式ウェブサイトや関連メディアで確認できます。