ドリームバレンチノ

ドリームバレンチノ：重賞競走を制したスプリンターの軌跡

ドリームバレンチノは、日本の競走馬として2009年にデビューし、2017年まで現役を続けた名馬です。数々の重賞競走で勝利を収め、その活躍は多くの競馬ファンを魅了しました。ここでは、ドリームバレンチノの華麗なる競走生活と、その血統背景について詳しく見ていきましょう。

華麗なる競走生活

デビューは2009年10月、京都競馬場の芝1200m戦でした。初勝利は2戦目の京都競馬場の芝1400m戦。その後はなかなか勝ち星に恵まれませんでしたが、2010年には小倉競馬場で2勝、年末には雲仙特別で3勝目を挙げました。

2011年には準オープンに昇級。小倉競馬場の薩摩ステークスで4勝目を挙げ、オープン入りを果たしました。その後は再び準オープンに降級しますが、みちのくステークスで5勝目を挙げ、再びオープン入りを果たします。年末のアンコールステークスでは2着と惜敗しました。

2012年は、淀短距離ステークスで3着に終わりますが、福島民友カップでオープン入り後初勝利を挙げると、続く安土城ステークスでも勝利。そして、函館スプリントステークスでは見事重賞初制覇を飾ります。スプリンターズステークスでは3着と健闘しました。

2013年は、シルクロードステークスで重賞2勝目を挙げます。その後、高松宮記念では2着、函館スプリントステークスでは7着と結果を残せませんでしたが、初のダート挑戦となったJBCスプリントで2着と好走。続く兵庫ゴールドトロフィーではトップハンデを背負いながら優勝し、重賞3勝目を挙げました。

2014年は、根岸ステークス、フェブラリーステークスでは好走できませんでしたが、黒船賞で2着。夏に休養明け、東京盃では2着。そして、JBCスプリントでは、タイセイレジェンド、サトノタイガーとの叩き合いを制し、見事JpnI初制覇を達成しました。

2015年は、黒船賞で2着のあと精彩を欠き、東京盃では2着、JBCスプリント5着、兵庫ゴールドトロフィー2着と未勝利に終わりました。

2016年は、黒船賞4着、さきたま杯3着と苦戦が続きましたが、9月の東京盃では後方から鋭く脚を伸ばして勝利を収めます。JBCスプリントでは10着と惨敗しましたが、兵庫ゴールドトロフィーでは2年連続で2着となりました。

2017年、10歳で現役を続けましたが、勝利を挙げることができず、2018年1月5日付けで競走馬登録を抹消されました。

引退後と血統

引退後は、北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬として繋養されています。

ドリームバレンチノの母は、小倉2歳ステークスの勝ち馬であるコスモヴァレンチ。全弟にはさきたま杯と兵庫ゴールドトロフィーを制したウインムートがいます。さらに、甥に小倉2歳ステークスの勝ち馬マイネルグリット、近親には東京大賞典の勝ち馬ドルフィンボーイがいます。

馬名の由来は、冠名と母名からきています。

ドリームバレンチノの競走生活は、まさにドラマチックなものでした。数々の勝利と惜敗を経験しながらも、その走りで多くの競馬ファンを魅了し続けた、記憶に残る名馬と言えるでしょう。

もう一度検索