ニチイ学館

株式会社ニチイ学館について

株式会社ニチイ学館（にちいがっかん、NICHIIGAKKAN CO.,LTD.）は、東京都千代田区に本社を構える医療、介護、教育関連の企業です。名前の由来は「日本医療事務」で、現在では介護業界では最大手とされています。この会社は、日本生命保険の子会社であり、三和グループに属しています。また、みどり会の会員企業としても活動しています。のちにニチイという略称が使われるようになりましたが、1980年代には当時の大型スーパー「ニチイ」と区別するために「ニチガク」という略称を用いていました。

事業内容

ニチイ学館は、「医療関連事業」、「ヘルスケア事業」、「教育事業」の三つを中心に幅広いサービスを展開しています。これらの事業は「教育から就業まで」というビジネスモデルによって、人材の育成と提供を行うことにより、全国規模での事業拡張を実現しています。

医療関連事業

医療関連事業では、さまざまな医療機関、例えば病院やクリニックなどに対する診療報酬の請求業務や、コンサルティング業務を中心に進めています。ニチイ学館は、医療現場での事務作業を効率化することを目指し、豊富な経験と専門知識を活かしています。

ヘルスケア事業

ヘルスケア事業は、介護予防から在宅介護（訪問介護や通所介護を含む）まで、さらに居住系介護（有料老人ホームやグループホームなど）に至るまで、トータルの介護サービスを提供しています。また、介護保険外のサービスとして、家事代行サービスや高齢者向けの賃貸住宅も展開し、幅広いニーズに応えています。ライフステージに合わせたサービスを適切に提案することが、ニチイ学館の重要な目標となっています。

教育部門

この企業の教育部門では、医療事務講座やホームヘルパー講座などを開講し、医療・介護現場で即戦力となる人材を育成しています。特に、2008年には医師の事務業務を補助する「ドクターズクラーク」を養成する講座を新設し、多様な人材育成を図っています。

以前の事業展開

2011年12月に株式会社GABAを完全子会社化し、英会話スクール業界に本格進出しました。これに続いて、2012年4月には英会話教室「COCO塾」を開校し、全国に92校の展開を行いました。しかし、2022年にはNOVAホールディングスへこの事業を売却しました。

沿革

ニチイ学館は、1968年に創業し、医療事務業務の受託事業を開始しました。それ以降、1971年に教育事業をスタート、1975年には商号変更を経て、現在の形へと進化を続けています。2002年には東証一部上場を果たし、その後も様々な展開を行っています。特に、2011年のGABA取得や、2016年の小田急ライフアソシエ完全子会社化などが挙げられます。

このように、株式会社ニチイ学館は、教育、医療、介護の各分野において、柔軟に事業を展開し続けています。未来に向けての成長と革新を続けるニチイ学館に、今後も注目が集まります。

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