バーチャストライカー

バーチャストライカーシリーズ

『バーチャストライカー』は、セガ（後のセガ・インタラクティブ）が1994年にアーケードゲームとして発表したサッカーゲームシリーズです。当時としては画期的な3Dグラフィックをいち早く導入し、スポーツゲームの新たな可能性を切り開きました。

シリーズの特徴

このシリーズの魅力は、何と言ってもその直感的でシンプルな操作性にあります。基本操作はショートパス、ロングパス、シュートの3つのボタンのみ（「バーチャストライカー4」以降は変更あり）という手軽さで、誰でも気軽に楽しむことができました。また、アーケードゲームならではのスピーディーな展開と、センタリングからの得点機会の多さも特徴です。

シリーズを重ねるごとにグラフィックは進化し、よりリアルなサッカー体験を提供していきました。2004年発表の『バーチャストライカー4』では、ネットワーク機能に対応し、専用ICカードによる戦績記録や、オンラインサービス「VS.NET」を通じたチーム編成やユニフォームのカスタマイズが可能になるなど、ゲームの奥深さも増していきました（ネットワークサービスは2007年に終了）。

アーケード版作品リスト

バーチャストライカー（1994年）
MODEL2基板を採用。フルポリゴンで描画された選手たちが、当時としては非常に革新的でした。
バーチャストライカー2（1997年）
MODEL3基板により表現力が向上。「オフェンシブ」「ノーマル」「ディフェンシブ」の戦術を切り替え可能。
バーチャストライカー2 バージョン '98（1998年）
バーチャストライカー2 バージョン '99（1998年）
ver.98から軽微なアップデート。バグ修正のため、ボールへのプレスが厳しくなり、パスサッカーが重要に。
バーチャストライカー2 バージョン 2000（1999年）
NAOMI基板を採用。ドリームキャストへの移植を見据えた作品。
バーチャストライカー3（2001年）
NAOMI2基板を使用し、選手のモーションが大幅に向上。審判が登場し、ファールに対してカードを出すように。オフサイド判定も追加。
バーチャストライカー2002（2002年）
ゲームキューブ移植を見据えトライフォース基板を採用。選手に体力の概念が導入され、選手交代が可能に。
バーチャストライカー4（2004年）
トライフォース基板を使用。ダッシュボタンや戦術ボタンが追加され、より戦略的なプレイが可能に。VS.NETとの連携も実現。
バーチャストライカー4 Ver.2006（2006年）
COMのAIが改善され、リアリティが向上。ゴーストチームとの対戦も可能に。

コンシューマーゲームへの展開

アーケードでの人気を受け、家庭用ゲーム機にも移植されています。

バーチャストライカー2 Ver.2000.1（1999年、ドリームキャスト）
アーケード版『バーチャストライカー2 バージョン 2000』の移植版。シリーズ初の家庭用ゲーム機向けタイトル。
バーチャストライカー3 Ver.2002（2002年、ニンテンドー ゲームキューブ）
『バーチャストライカー2002』の移植版。『サカつく』風の育成モードが追加。
バーチャストライカー（2013年、PlayStation 3・Xbox 360）
MODEL2コレクションとして配信。オンライン対戦に対応。

ゲストキャラクター

シリーズには、セガの人気キャラクターがゲストとして登場しています。

『バーチャストライカー2 Ver.2000.1』：『ソニック・ザ・ファイターズ』のビーン
* 『バーチャストライカー3 Ver.2002』：ソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、ドクター・エッグマン、チャオ

まとめ

『バーチャストライカー』シリーズは、アーケードゲームの黄金期を彩った、革新的なサッカーゲームです。そのシンプルな操作性と奥深いゲーム性で、多くのファンを魅了し続けています。

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