バーチャルマーケット(Vket)とは
バーチャルマーケット(Virtual Market、略称:Vket)は、株式
会社HIKKYが主催するバーチャル空間上のマーケットイベントです。
2018年に
VRChat上で初めて開催され、
アバターや3Dアイテム、さらには洋服やPCなどのリアル商品まで、様々なものが売買できる世界最大のVRイベントとして知られています。24時間開催されており、世界中から100万人を超える来場者が訪れる、
ギネス世界記録にも認定されたイベントです。
イベントの特徴
多彩な体験
単なる商品売買だけでなく、会場内では乗り物に乗ったり、映画を観たり、音楽ライブに参加したりと、バーチャル空間ならではの様々な体験が可能です。来場者同士は
アバターと音声でコミュニケーションを取ることができ、現実世界で一緒に街を巡っているかのような臨場感を楽しむことができます。
世界観
会場ごとに異なる世界観が設定されており、ファンタジー、SF、和風など、毎回異なるコンセプトの世界が創造されます。この多様な世界観も、バーチャルマーケットの魅力の一つです。
グローバル展開
バーチャルマーケットはグローバル展開を視野に入れており、多言語対応を行っています。日本発祥のイベントでありながら、海外からの出展や来場も多く、世界中のクリエイターやユーザーが集まる場となっています。
物理的な制約のなさ
現実の即売会イベントとは異なり、バーチャルマーケットは場所を選ばずに参加できるため、地方在住のクリエイターも気軽に作品を出展することができます。物理的な距離の制約がないという、バーチャル空間ならではの利点を活かしたイベントと言えるでしょう。
イベント参加者
ユーザー
バーチャルマーケットに来場するすべての参加者を指します。事前の申し込みや登録は不要で、VRゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)がなくても、
VRChatのシステム要件を満たしたパソコンがあれば参加できます。近年では、HIKKY社開発のVketCloudという技術により、スマートフォンからも参加できるようになりました。
クリエイター
自身の制作物を出品する参加者です。3Dモデル、
アバター用衣装、アクセサリー、ワールドの背景モデルなど、幅広いジャンルのデジタルデータを展示・販売できます。また、同人誌や同人音楽といった、従来は現実の即売会で販売されていたような物品も出品可能です。
企業出展者
バーチャルマーケットの企業会場に出展する法人です。自社の商品やサービスをアピールしたり、VR市場の調査を目的として参加します。セブンイレブン、
パナソニック、
ソフトバンク、ディズニーなど、様々な企業が過去に出展しています。
イベントへの参加方法
出展希望者
開催期間の約4〜5ヶ月前に出展申し込みを行い、約1ヶ月前にはブースのデータを提出する必要があります。ブースの入稿前には、複数回の会場チェックの機会が設けられています。
来場希望者
Steamから
VRChatをダウンロードし、
Steamアカウントまたは
VRChatアカウントでログインすることで、開催期間中に各会場を訪れることができます。
Vket Cloud
HIKKYが独自開発した、スマートフォンやPCのブラウザ上でVRコンテンツを動かすことができる技術です。ヘッドマウントディスプレイや専用アプリは不要で、URLリンクをクリックするだけでアクセスできます。ボイスチャットやテキストチャットで他のユーザーとのコミュニケーションも楽しむことができます。
関連イベント
GameVket
インディーズゲームの展示イベントです。多様なインディーズゲームが展示され、出展者と参加者がリアルタイムで交流できます。出展料・入場料ともに無料です。
ComicVket
バーチャル空間上での同人誌即売会です。コロナ禍で発表の場を失った同人誌クリエイターのために開催され、世界中から多くの人が参加しています。
MusicVket
バーチャル空間で行われる音楽の展示即売会です。インディーズ音楽クリエイターの発表の場として、多くのユーザーに支持されています。
VketMall
バーチャルマーケットから生まれた常設型のショッピングモールです。通常のバーチャルマーケットとは異なり、ブースを自分で作る必要がなく、手軽に出展できるのが特徴です。
株式会社HIKKY
バーチャルマーケットを主催する
会社です。
2018年5月1日に設立されました。バーチャルマーケットの企画者である動く城のフィオ氏が設立メンバーの一人であり、初代VketからHIKKYが関わっています。
歴史
バーチャルマーケット開催まで
バーチャルマーケットの原点は、
2018年6月に開催されたVtuberオンリーイベント「Youに夢中!」のVR会場を
VRChat内に再現したことにあります。このイベントをきっかけに、
アバターの即売会をバーチャル空間上で行うというアイデアが生まれ、初代Vketの開催へと繋がりました。
各回の開催概要
バーチャルマーケットは、回を重ねるごとに規模を拡大しており、以下のような歴史を辿っています。
バーチャルマーケット1:2018年8月26日開催。76サークルが出展。
バーチャルマーケット2:2019年3月8日~10日開催。426サークルが出展。
バーチャルマーケット3:2019年9月21日~25日開催。約600サークルが出展。
バーチャルマーケット4:
2020年4月29日~5月10日開催。約1100サークルが出展。
バーチャルマーケット5:2020年12月18日~2021年1月10日開催。約1200サークルが出展。
バーチャルマーケット6:2021年8月14日~28日開催。201サークルが出展。
バーチャルマーケット2021:2021年12月4日~19日開催。601サークルが出展。
バーチャルマーケット2022 Summer:2022年
8月13日~28日開催。540サークルが出展。
バーチャルマーケット2022 Winter:2022年12月3日~18日開催。540サークルが出展。
バーチャルマーケット2023 Summer:2023年7月15日~30日開催。700サークルが出展。
バーチャルマーケット2023 Winter:2023年12月2日~17日開催。700サークルが出展。
バーチャルマーケット2024 Summer:2024年7月20日~8月4日開催。1000サークル以上が出展予定。
バーチャルマーケット2024 Winter:2024年12月7日~22日開催予定。
関連情報
Steam
VRChat
アバター
エクステンデッド・リアリティ(XR)
拡張現実(AR)
バーチャルYouTuber(VTuber)
バーチャル・リアリティ(VR)
外部リンク
バーチャルマーケット公式サイト
バーチャルマーケット公式X(旧Twitter)
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株式会社HIKKY公式サイト