パーク24

パーク24株式会社

パーク24株式会社（英: PARK24 Co., Ltd.）は東京都を本拠地とする駐車場運営会社で、東京証券取引所プライム市場に上場している持株会社です。国内で最大規模の駐車場管理業者として知られ、広範な駐車場ネットワークを有しています。登記簿上では「パーク二四株式会社」と記載されており、商号は定款上のものと異なります。

事業内容

パーク24は、コインパーキング『タイムズ』を中心に、東京都内をはじめとする全国各地で駐車場の運営を行っています。遊休地を利用した駐車場の提供は、契約が一台分から可能という柔軟なシステムを採用しており、クイックで便利なロック付きの無人時間貸駐車場としても知られています。このような取り組みにより、パーク24は国内最大の駐車場ネットワークを形成し続けています。

創業以来、パーク24の成長を支えた要因の一つは、2006年の道路交通法改正です。この改正によって駐車監視員制度が導入され、違法駐車対策が強化されたことで、コインパーキングの需要が急増し、業界全体の成長を促進しました。現在、同社では駐車場事業だけでなく、先進的な物流施設の運営にも関与しており、例えば、その分野で日本GLPと提携し「B-Times」という予約制駐車場マッチングサービスを開始したことも注目されています。

沿革

パーク24は1971年に、創業者である西川清氏により「株式会社ニシカワ商会」として設立されました。1985年には、同社の駐車場管理部門が独立し、パーク二四株式会社を立ち上げました。1990年代に入ると、大阪や名古屋などに支店を設け、迅速な拡張を図ります。1991年には、無人時間貸駐車場『タイムズ』の第一号機を運用し、以来、その数は増え続けることとなります。

2000年に東京証券取引所の第一部に上場し、その後も順調に成長を続け、2006年には駐車スペースが150,000台に達しました。2007年には本社を千代田区に移転し、その後も多国籍での駐車場事業展開を図っています。特にオーストラリアやシンガポール、マレーシアでは新たに法人を設立し、アジア・オセアニア市場にも進出しました。

サービスと技術

パーク24では、便利で効率的な駐車場料金の支払い方法として、クレジットカードや電子マネー、ICカードの対応も進めています。多様な決済手段を取り入れることで、利用者にとっての利便性を高めています。また、法人向けには専用の支払いカードも発行されており、法人利用者にも対応しています。

ポイント制度「タイムズクラブカード」を導入し、一定のポイントを貯めることで駐車場の回数券や商品と交換できる仕組みを提供。また、寄付機能も備えており、利用者が集めたポイントを交通遺児支援に役立てることが可能となっています。

社会的な問題と展望

近年、東京五輪に関連する汚職問題での捜査の影響があったものの、企業としては透明性を持った運営を続けています。2023年には社内調査を行い、問題とされる事案についての結果を公表し、信頼回復に努めています。

パーク24株式会社は、駐車場事業の拡大に努めつつ、コインパーキングの便利さや先進的なサービスの提供を通じて、今後もさらなる成長を目指していくことでしょう。

もう一度検索