「ファット・ボトムド・ガールズ」(Fat Bottomed Girls)は、イギリスのロックバンド、クイーンが
1978年に発表した楽曲です。
概要
この楽曲は、ギタリストの
ブライアン・メイによって作詞作曲されました。
シングルとして「
バイシクル・レース」との両A面でリリースされ、両曲には歌詞の面で繋がりがあります。「ファット・ボトムド・ガールズ」には「Get on your bikes and ride!」という「
バイシクル・レース」を想起させるフレーズが含まれており、一方「
バイシクル・レース」には「fat bottomed girls, they'll be riding today」というフレーズが登場します。これらの歌詞のやり取りが、2曲の関係性を象徴しています。この楽曲は、後にアルバム『ジャズ』や、数々のヒット曲をまとめたコンピレーション・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』にも収録されました。
記録
「ファット・ボトムド・ガールズ」は、リリース当時、イギリスの
シングルチャートで11位、アメリカの
Billboard Hot 100で24位を記録しました。世界中で人気を博し、クイーンの代表曲の一つとして認知されています。
ライブ
この曲は
1978年から1982年にかけて開催されたクイーンのライブで頻繁に演奏されました。特に、
フレディ・マーキュリーの圧倒的なボーカルと、
ブライアン・メイのギターソロが聴衆を魅了しました。
バージョン違い
「ファット・ボトムド・ガールズ」には、スタジオバージョンとライブバージョンでボーカルアレンジが異なるという特徴があります。スタジオ版では、
フレディ・マーキュリーがリードボーカルを担当し、
ブライアン・メイがコーラスを合わせています。一方、ライブバージョンでは、フレディのリードボーカルに対し、ロジャー・テイラーが高音、
ブライアン・メイが低音でそれぞれハーモニーを奏でています。また、
シングルバージョンは、ギターソロの一部が省略されており、フェードアウトで終わるようにアレンジされています。
収録曲
両A面
シングルとしてリリースされたこの
シングルの収録曲は以下の通りです。
1.
バイシクル・レース (Bicycle Race) -
フレディ・マーキュリー作
2. ファット・ボトムド・ガールズ (Fat Bottomed Girls) -
ブライアン・メイ作
担当
この楽曲のレコーディングには、以下のメンバーが参加しました。
フレディ・マーキュリー - リードボーカル、コーラス
ブライアン・メイ - エレクトリックギター、リードコーラス、バッキングボーカル
ロジャー・テイラー - ドラム
ジョン・ディーコン -
エレクトリックベース
ライブアルバム収録
「ファット・ボトムド・ガールズ」は、以下のライブアルバムにも収録されています。
オン・ファイアー/クイーン1982|オン・ファイアー_クイーン1982
リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ
スーパー・ライヴ・イン・ジャパン
ビッグ・ライヴ 2008 〜ライヴ・イン・ウクライナ
その他、
1979年2月27日のパリ公演でのライブ音源が、2018年公開の映画『
ボヘミアン・ラプソディ』で使用され、サウンドトラックにも収録されています。
カバー
日本のバンド、
キリンジが2002年にリリースしたアルバム『OMNIBUS』で、この曲をカバーしています。クイーンのオリジナルとは異なるアレンジで、新たな魅力を引き出しています。