ブラムト

ブラムト：フランスクラシック二冠を制したアイルランド産馬

2014年2月24日、アイルランドで生まれたブラムトは、フランスで競走馬としてのキャリアをスタートさせました。彼の名は、2017年のフランスのクラシックレース、プール・デッセ・デ・プーラン（仏2000ギニー）とジョッケクルブ賞（仏ダービー）での圧勝によって、世界中の競馬ファンに知られるようになりました。

華麗なる2歳時代

2016年、2歳となったブラムトはドーヴィル競馬場でデビュー。初戦を勝利で飾り、早くからその才能を示しました。その後も2勝を挙げ、この年を4戦3勝という好成績で終えました。

3歳時の快進撃とクラシック制覇

3歳を迎えたブラムトは、3歳初戦のフォンテーヌブロー賞(G3)を制し、勢いそのままにプール・デッセ・デ・プーラン（仏2000ギニー、G1）に挑戦しました。レースでは後方からレースを進めながらも、ゴール前で鋭い末脚を繰り出し、並み居る強豪を差し切って見事G1初制覇を飾りました。

続くジョッケクルブ賞（仏ダービー、G1）でも、後方待機策を選択。再び最後の直線で驚異的な末脚を爆発させ、ヴァルトガイストを差し切って勝利。見事フランスクラシック二冠を達成する快挙を成し遂げました。

栄光と引退

しかし、ギョーム・ドルナノ賞(G2)では後方からの競馬が奏功せず、エミネントに大差をつけられて5着に敗れました。その後、凱旋門賞では5着、チャンピオンステークスでは6着と、思うような結果を残せずに現役を引退。種牡馬入りすることとなりました。

血統と才能

ブラムトの父は、現役時代に重賞4勝を挙げたラジサマンです。G1レースではムーラン・ド・ロンシャン賞とイスパーン賞で3着という好成績を残しています。母モーニングライトは、大種牡馬モンズーンの半妹であり、ブラムトには9頭の兄姉がいますが、これといった活躍馬はいませんでした。母父であるローソサイエティは、1985年のアイリッシュダービー優勝馬であり、種牡馬としても多くのG1馬を輩出。特に母父として大きな成功を収めており、日本ではマンハッタンカフェの母父として広く知られています。

ブラムトの血統背景と、2歳時からの着実な成長、そして3歳時のクラシック制覇は、彼の類まれな才能と潜在能力の高さを物語っています。短くも華麗な競走生活を終えたブラムトは、種牡馬として新たな道を歩み始めました。今後の活躍にも期待が高まります。

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