ブルドックソース

ブルドックソース株式会社について

ブルドックソース株式会社（英：BULL-DOG SAUCE CO.,LTD.）は、日本の東京都中央区に本社を構える調味料メーカーです。社名の英語表記は「Bull-Dog」であり、日本語では「ブルドッグ」ではなく「ブルドック」と表記されます。この名称の由来は、創業者が命名時に濁音が続く語感を避けたことにあります。

事業内容

同社は、家庭用および業務用のソースやその他調味料の製造・販売を手掛けています。取り扱っている製品には、とんかつソースやお好み焼きソース、ウスターソース、濃縮ソースなどがあり、さらにはドレッシングや和風スパゲティ「まぜりゃんせ」シリーズ、発芽玄米なども含まれます。2005年には関西地域市場の強化を目的に、イカリソースブランドを取得しました。

「ブルドックソース」の名称は、1900年代初頭の日本において流行していた外来犬のブルドッグを由来とし、「ブルドッグのように可愛がってもらいたい」との意味を込めて名付けられました。現在も、同社のシンボルマークにはブルドッグ犬のイラストが使用されています。

歴史

ブルドックソースの歴史は1902年から始まります。小島仲三郎が食品卸売業として「三澤屋商店」を設立し、1905年にはソースの製造を開始しました。1926年には「ブルドックソース食品株式会社」として法人化し、その後1940年に社名をブルドック食品株式会社に変更します。1944年には外来語使用禁止令により「三澤工業株式会社」に改名しましたが、1945年に再び「ブルドック食品株式会社」に戻ります。

1949年には商標登録を行い、ボーアソース（後のとんかつソース）を発売しました。1962年には「ブルドックソース株式会社」として再度社名を変更。その後の数十年で中濃ソースや container 型の容器の導入を行い、1973年には東京証券取引所第2部に上場しました。

近年では、2005年にイカリソースの営業権を譲り受け、2007年にはスティール・パートナーズによる敵対的TOBが発表される「ブルドックソース事件」が発生しました。これは買収への抵抗策として日本で初めてポイズン・ピルの手法を採用したことで知られています。この争いは法廷に持ち込まれましたが、最終的には同社が勝利を収めました。

事業所

本社は東京都中央区日本橋兜町に位置しており、製造工場は埼玉県川口市および群馬県館林市にあります。また、関東、北陸、北海道、中部、関西、広島、福岡にそれぞれ支店や営業所を持ち、全国的なネットワークを構築しています。

PR活動

ブルドックソースは、過去に多くのテレビ番組やCMに登場し、著名なキャラクターやタレントを起用しています。桑原和男や栗原はるみ、山本晋也、松本伊代などの顔が見られ、特にアニメ『天才バカボン』のキャラクター、バカボンのママがCMイメージとして起用されたこともあります。また、映画『男はつらいよ』にも協力名義で製品が登場したことがあります。

今後もブルドックソースは、変わらぬ品質とお客様のニーズに応える製品提供を続けていくことでしょう。

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