プロメトリック

プロメトリックとは

プロメトリック（Prometric）は、アメリカ合衆国に本社を置く、世界最大級のテスト実施機関です。教育試験サービス（ETS）の子会社として、様々な分野の認定試験を厳格な管理体制の下で実施しています。その市場占有率は非常に高く、多くの重要な試験がプロメトリックの会場で実施されています。

歴史

プロメトリックの歴史は、1990年に米国で設立されたDrake Training & Technologiesに遡ります。翌年には日本法人も設立されましたが、その後、社名変更や合併を経て、現在の形に至っています。以下に主な沿革を示します。

1990年 - 米国でDrake Training & Technologies創業
1991年 - 日本法人ドレイク・トレーニング・テクノロジーズ株式会社設立
1992年 - 米国本社・日本法人ともに社名変更（Drake Prometric、ドレイク・プロメトリック株式会社へ）
1995年 - Sylvan Learning SystemsがDrake Prometricを吸収合併し、Sylvan Prometricとなる
1996年 - 日本法人がシルバン・プロメトリック株式会社に社名変更
2000年 - Thomson LearningがSylvan Prometricを買収、日本法人はプロメトリック株式会社に社名変更。リクルートが資本参加し、アール・プロメトリック株式会社に社名変更
2007年 - 米国本社がETSの子会社となり、日本法人もリクルートとの資本提携を解消。Prometricの100%子会社となり、現在のプロメトリック株式会社に社名変更

テスト環境

プロメトリックのテスト環境は、厳重な管理体制が敷かれています。受験者は、写真付きの身分証明書による本人確認が必須であり、試験スケジュール通知の提示も求められます。試験室には、全ブースの動向を記録するビデオカメラが設置され、不正行為を防止するための措置が講じられています。

試験室への持ち込みは、原則として禁止されています。帽子、時計、ポケベル、携帯電話など、カンニングを容易にする可能性のある物品の持ち込みは一切許可されません。CBT試験の場合は、筆記用具の持ち込みも禁止されており、試験室に持ち込めるのは、試験監督官から渡される「受験セット」のみです。

テストセンターは、アメリカ合衆国の全州と準州に加えて、アメリカ以外の多くの国に存在します。ただし、特定の試験がアメリカ国外で受験可能かどうかは、試験の実施主体によって異なります。例えば、米国公認会計士試験は、プロメトリックの試験センターが世界中に存在しているにもかかわらず、アメリカ国外のセンターでは実施されていません。

日本法人

プロメトリック株式会社（Prometric Japan Co., Ltd.）は、米国プロメトリックが100%出資する日本法人です。かつてはリクルートとの合弁で、リクルートの頭文字「R」を冠したアール・プロメトリックという社名でした。

基本情報

本社所在地：〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア5F
設立：1991年3月
資本金：1億6012万5000円

実施試験

プロメトリックでは、IT、語学、金融など、幅広い分野の試験を実施しています。以下はその一部です。

IT

EXIN ITIL(R)
ドットコムマスター
XMLマスター

語学

TOEFL iBT
The Graduate Record Examinations (GRE)

金融

二種外務員

プロメトリックは、世界中の受験者に公平で安全なテスト環境を提供し、資格取得を支援しています。

外部リンク

日本
米国
Educational Testing Service

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