プロロジス

プロロジス社の概要

プロロジス（Prologis, Inc.）はアメリカ合衆国に本社を構える、不動産投資信託（REIT）企業で、主に物流施設の投資、開発、管理を行っています。設立は2011年ですが、その歴史は1991年に遡ります。創業当初はセキュリティー・キャピタル・インダストリアル・トラストとしてスタートし、1994年にはニューヨーク証券取引所に上場を果たしました。プロロジスは現在、業界内での先駆者として、その地位を確立しています。

会社の成り立ち

プロロジスは、2011年に同業のAMBプロパティコーポレーション（NYSE：AMB）と合併し、新たな形での運営を開始しました。合併により、プロロジスは世界22か国で合計5,570万平方メートル以上、3500棟を超える物流施設を保有し、総資産は約460億米ドルに達しています。これは、物流不動産業界での圧倒的な資産規模を示しており、グローバルにおける大手の一角として位置付けられています。

日本における事業展開

日本法人のプロロジスは1999年に設立され、以来、国内での物流施設の開発に注力してきました。「プロロジスパーク」と名付けられた先進的な物流施設の開発を行い、都市部における最後の一マイルを支える「プロロジスアーバン」も手掛けています。しかし、2009年に業績の悪化に伴い、一部の保有資産をシンガポール政府投資公社（GIC）に売却し、その際に「日本GLP」が設立され、資産はそちらに引き継がれています。

2012年には、プロロジス・リート・マネジメント株式会社を設立し、業界に特化したREITとしての基盤を構築しました。2013年には、日本プロロジスリート投資法人が上場し、状況は一層の安定を見せました。近年では、第一生命保険と提携し、「プロロジス・ジャパン・コア・ロジスティクス・ファンド」を設立し、2400億円という資産規模を目指しています。

物流不動産市場における影響

プロロジスは、物流業界の主要なプレイヤーとして、日本の物流不動産市場において多大な影響を与えています。2010年の時点で、プロロジスと日本GLPの二社で、国内市場の床面積の51%を占めており、他のデベロッパーと比べても圧倒的なシェアを誇ります。三井不動産のシェアは1%、大和ハウス工業に至っては2%に留まっており、業界内でのリーダーシップが明確です。

事業所と物流施設

プロロジスの日本における事業拠点は、東京オフィス（東京都千代田区）と大阪オフィス（大阪市北区）に位置しています。また、日本国内では数多くの物流施設を展開しており、例えばプロロジスパーク舞洲などがあります。これらの施設は、最新の技術や設計が施されており、物流業界の効率性を高めるために重要な役割を果たしています。

おわりに

プロロジスは、急成長を遂げる物流不動産市場において、先駆者的存在として今後も成長が期待されています。その戦略的な広がりや、物流施設の持つ重要性から、今後の展開からも目が離せません。

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