ホテルメトロポリタン盛岡

ホテルメトロポリタン盛岡

ホテルメトロポリタン盛岡は、岩手県の県都である盛岡市に位置する、JR東日本ホテルズが展開するメトロポリタンホテルズブランドの一つです。盛岡駅に隣接し、盛岡ターミナルビル株式会社によって運営されています。このホテルは、盛岡駅直結の本館と、駅から少し離れた場所に位置するニューウイングという、二つの建物で構成されている点が特徴です。また、盛岡駅前の複合施設マリオス内にある展望レストラン「スカイメトロ」も運営しており、地元のランドマークとも深く関わっています。

沿革

ホテルメトロポリタン盛岡の歴史は、1981年4月10日に「盛岡ターミナルホテル」として始まったことに遡ります。この開業は、東北新幹線が盛岡まで延伸する前年にあたります。当初、ホテルの稼働率はそれほど高くありませんでしたが、翌年に新幹線が開業すると状況は一変しました。盛岡への来訪者が増加したことに伴い、ホテルの利用客も年間を通じて着実に増加していきました。

開業から10年後の1991年7月、ホテルは現在の名称である「ホテルメトロポリタン盛岡」に改称しました。これは、JR東日本ホテルズのメトロポリタンホテルズブランドへの統一に伴うものです。運営体制にも重要な変更がありました。1994年4月には、ホテルを運営していた株式会社盛岡ターミナルホテルと、盛岡駅ビル「フェザン」を運営していた旧盛岡ターミナルビル株式会社が合併し、新たに盛岡ターミナルビル株式会社が設立されました。これにより、ホテルの運営は新会社に引き継がれることとなりました。

事業の拡大は続き、1996年5月8日には新たな施設「ホテルメトロポリタン盛岡ニューウイング」が開業しました。ニューウイングは、本館から約100メートル離れた場所に、地元の企業である橋市倉庫が建設したビルにテナントとして入居する形で誕生しました。この新館は、客室だけでなく、国際会議のような大規模なイベントにも対応できる、充実した宴集会機能を備えている点が大きな特色です。また、本館も経年により大規模な改修工事が行われ、2008年4月にリニューアルオープンを果たしています。さらに、盛岡駅前の複合施設マリオスの20階に位置する展望レストラン「スカイメトロ」は、2001年8月よりホテルの運営により営業を開始し、盛岡市街や周辺の山々を一望できる景観とともに食事を楽しめる場所として、多くの人々に利用されています。

施設

ホテルメトロポリタン盛岡は、本館とニューウイングの二つの棟に分かれ、それぞれに異なる設備を備えています。

本館

本館は、主に5階から9階に位置し、190室の客室を提供しています。館内には、本格的な中華料理を提供するレストラン「JUEN」があります。また、様々な規模の集会やイベントに対応可能な宴会場を有しており、特に大宴会場「岩手」や「姫神」は多くの利用客に親しまれています。その他にも、中宴会場「早池峰」（二分割可能）や小宴会場「すずらん」「りんどう」など、目的に合わせた多様なスペースが用意されています。

ニューウイング

ニューウイングは、6階から10階に121室の客室を備えています。本館に比べて多様なレストラン・バーを有しており、日本料理「対い鶏」、フランス料理「モン・フレーブ」、そしてダイニングバー「ジョバンニ」、ティーラウンジ「クローバー」といった選択肢があります。ニューウイングの最も特徴的な点は、その優れた宴集会機能です。「ギャラクシー」や「メトロポリタンホール」といった広大なスペースは、国際会議のような大規模な催事にも対応できる設備を備えています。他にも、複数に分割して利用できる「星雲」「桐」「桂」などの中・小宴会場があり、ビジネスからプライベートまで幅広いニーズに応えることが可能です。

交通アクセス

ホテルメトロポリタン盛岡は、非常に便利な交通アクセスを誇ります。

本館

本館はJR線およびIGRいわて銀河鉄道の盛岡駅に直結しており、駅から徒歩わずか約1分で到着します。駅ビル「フェザン」の上層階にあるため、悪天候時でも傘を差さずに移動できます。

ニューウイング

ニューウイングは本館から少し離れていますが、盛岡駅からも徒歩約3分と近く、十分に便利な立地です。また、岩手県交通の路線バスをご利用の場合、「旭橋」バス停がニューウイングのすぐ前に位置しており、バスでのアクセスも容易です。

もう一度検索