マスクトディーヴァ

マスクトディーヴァ

マスクトディーヴァ（欧字名: Masked Diva）は、日本の競走馬であり、2020年5月12日生まれです。彼女は2023年にローズステークス、2024年に阪神牝馬ステークスを制した実績を持っています。その名前は「仮面の歌姫」という意味を持ち、その名の通り、競馬界における彼女の存在感は特筆すべきものです。

戦績

3歳（2023年）

マスクトディーヴァの競走馬としてのキャリアは2023年1月15日、中京の芝2000mの新馬戦から始まりました。このレースで彼女は6番人気でしたが、レース中は中団を進み、直線で外から強い脚で伸び、先に抜け出したウインスノーライトを捉えて勝利を収めました。デビュー戦を見事に勝ち取ったのです。

その後、4月9日の忘れな草賞では7着と振るわず、6月11日の阪神芝1800mでの1勝クラスでは、振り返ることなく中団待機から直線で抜け出し、2馬身半の差をつけて再び勝利を飾りました。

約3か月の休養を経て、9月17日にローズステークスに出走します。ここでは中団からの鋭い追い上げで先頭に立ち、ブレイディヴェーグに1馬身半差をつける圧勝を成し遂げ、1分43秒0のタイムは阪神芝1800mのコースレコードを更新しました。この記録は、1991年にコストロマが記録した世界レコードをも上回るものでした。

10月15日には秋華賞に出走。道中後方で進みつつも、4コーナーから豪快に外を回り、全力で先行勢を追い詰めましたが、リバティアイランドに1馬身差での2着に終わりました。鞍上の岩田騎手は、スタートでの緊張が影響したと振り返っています。

4歳（2024年）

2024年2月4日、マスクトディーヴァは東京新聞杯で後の牝馬三冠を達成したリバティアイランドのライバルとして注目されましたが、スタートでの出遅れが響き6着に敗れてしまいました。そのため、ゲート練習を積み重ねた上で、4月7日の阪神牝馬ステークスに出走。このレースではスタートを決めて、道中は4番手を追走、直線ではノーステッキで馬群を割り快勝しました。これにより、彼女はローズステークス以来の重賞2勝目を挙げました。

次の5月12日のヴィクトリアマイルでは1番人気に支持されましたが、馬群の影響で進路が塞がれ、最内に進路を取ったものの3着に終わりました。また、このレースでは鞍上のJ.モレイラ騎手が進路の制約に対する戒告処分を受ける結果となりました。

血統

マスクトディーヴァの血統も興味深いものです。いとこには2018年平安ステークスの勝ち馬サンライズソア、地方重賞を3勝したベラジオソノダラブがいます。母のいとこには2007年のヴィクトリアマイル勝ち馬コイウタが存在し、さらに祖母のビハインドザマスクは複数の重賞を制した名馬です。

マスクトディーヴァはこれからも競馬界での活躍が期待され、今後のレースでの成長が楽しみです。

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