メイショウスミトモ

メイショウスミトモ：遅咲きの重賞ホースから誘導馬へ

メイショウスミトモは、2011年4月25日生まれの競走馬です。2020年8月6日にJRA競走馬登録を抹消され現役を引退、その後は小倉競馬場で誘導馬として第二の馬生を送っています。

その競走馬としてのキャリアは、決して順風満帆ではありませんでした。45戦目にして初めて重賞競走を制覇したことから、遅咲きと評されることも少なくありません。2歳夏の函館で新馬を制し、3歳秋には菊花賞にも挑戦するなど、潜在能力の高さを垣間見せる場面もありました。しかし、その後はなかなか勝ち星に恵まれず、準オープン競走では勝利を掴むことができませんでした。

転機が訪れたのは5歳時です。格上挑戦となった阿蘇ステークスを制すると、続くラジオ日本賞でもケイティブレイブを破り連勝を飾ります。そして、6歳時には、11番人気という下馬評を覆し、シリウスステークスを制覇。さらに名古屋グランプリも勝利し、重賞2勝という輝かしい実績を手にしました。

7歳以降は、再び好走と凡走を繰り返す日々が続きました。勝利からは遠ざかり、2020年の引退に至ります。しかし、その競走生活は、決して無駄ではなかったと言えるでしょう。数々のレースで経験を積み重ね、数々のライバルと競い合った経験が、現在の誘導馬としての活躍に繋がっていることは間違いありません。

メイショウスミトモの騎手はデビューから幾度となく交代しました。しかし、5歳時のオープン連勝は和田竜二騎手とのコンビによるもの、6歳時の重賞2勝を含むその他の勝利は主戦騎手だった古川吉洋騎手とのコンビによるものです。興味深いことに、両騎手は共に競馬学校12期生という経歴を持っています。

メイショウスミトモの血統背景も注目に値します。半兄にはユニコーンステークスを制したロングプライド、母の兄弟には1998年と2000年のJRA賞最優秀ダートホースに輝いたウイングアローという、錚々たる競走馬が名を連ねています。これらの血を受け継ぎ、メイショウスミトモは自身の競走生活を全うしました。

引退後、誘導馬として第二のキャリアをスタートさせたメイショウスミトモ。その穏やかな眼差しには、数々のレースで培われた経験と、競走馬として過ごした日々への感謝が感じられます。かつては競走馬として多くのファンを魅了したメイショウスミトモは、今後も小倉競馬場において、多くの関係者や競馬ファンに愛される存在であり続けることでしょう。

競走成績の詳細は、JBISサーチ、netkeiba.com、スポーツナビ、Racing Postなどのサイトで確認できます。

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