メジャーエンブレム

メジャーエンブレムは、数々の栄光と惜しまれる引退劇で知られる、日本の競走馬です。2歳シーズンからその才能を開花させ、数々のファンを魅了しました。

2歳（2015年）のデビューから2連勝と好スタートを切ると、重賞初挑戦となったアルテミスステークスでは惜しくも2着に敗れましたが、続く阪神ジュベナイルフィリーズでは、その真価を発揮しました。抜群のスタートダッシュから、2馬身差をつける圧勝劇。見事GI競走を制し、重賞初制覇を飾ります。この活躍により、JRA賞最優秀2歳[[牝馬]]に満票で選出されるという栄誉に輝きました。

3歳（2016年）になると、クイーンカップで5馬身差の圧勝劇を演じ、クラシック戦線への期待が高まりました。桜花賞では1番人気に支持されましたが、スタートで出遅れ、中団からの競馬を強いられ4着に敗退。その後、オークスではなく、NHKマイルカップに挑戦するという大きな決断をしました。この選択が功を奏し、好スタートからハナを奪い、ロードクエストの追撃を退け、見事2つ目のGIタイトルを獲得しました。

しかし、その後はアクシデントに見舞われます。秋シーズンに向けた調整のため、福島県のノーザンファーム天栄へ放牧に出された際、左後肢の筋肉に痛みを発症。紫苑ステークスへの出走を回避せざるを得なくなりました。北海道のノーザンファーム空港牧場に移ってからも懸命な治療と調整が続けられましたが、今度は左前肢の蹄に痛みが出てしまい、思うように調整が進みませんでした。

結果、2017年1月4日、現役引退がサンデーサラブレッドクラブのホームページで発表されました。数々の栄光を掴みながらも、故障という壁に阻まれ、惜しまれつつも現役生活に幕を閉じました。引退後は、繁殖牝馬としてノーザンファームで繋養されています。

メジャーエンブレムの血統背景にも注目です。3代母Her Ladyshipの半弟にはサラマンドル賞勝ち馬のLord of Menがおり、7代母Lucaslandから続く牝系からは、多くの活躍馬が輩出されています。その中には、英1000ギニーなどGI5勝を挙げたAttraction、愛1000ギニー、サセックスステークス、ムーランドロンシャン賞を制したSonic Lady、東京優駿（日本ダービー）を制したロジユニヴァース、安田記念とヴィクトリアマイルを制したソングライン、秋華賞を制したディアドラなどが名を連ねます。

メジャーエンブレムは、短くも輝かしい競走生活を送りました。その活躍は、多くの競馬ファンの記憶に深く刻まれています。そして、彼女が繋いでいく血統からも、将来の活躍馬が期待されます。

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