ゆにこん

ゆにこん（Unicorn）

ゆにこんは、東日本フェリーが運航していた高速フェリーで、青函航路を結ぶ重要な交通手段として1990年代に活躍しました。しかし、その運航は厳しい経済状況や技術的な問題が影響し、短期間で終焉を迎えました。

ゆにこん（初代）

初代のゆにこんはボーイング929を基に、川崎重工業がライセンス生産したジェットフォイルをベースにしています。1990年11月10日に就航し、函館から青森へ速力43ノットで1時間40分の航海を提供しました。定員は233名で、通常よりも快適性を追求した内装が特徴でした。最先端のオーディオサービスも設けられ、旅客の利便性を高めていました。

しかし、この艦船は旅客のみの運送を目的としていたため、自動車を運ぶことができず、冬季の利用者数が低迷しました。1993年からは冬季に休航期間を設けましたが、バブル崩壊による経済的な影響と、津軽海峡線との競争も影響し、運賃の高さが利用者を遠ざけました。その結果、初年度から数億円の赤字が続き、1996年5月には運航終了が決定され、11月には正式に廃止されました。最終的には九州商船に売却され、「ぺがさす2」として長崎-下五島-上五島航路で再運航されることになりました。

ゆにこん（2代）

2代目のゆにこんは、三菱重工業が開発した単胴型のウォータージェット推進船です。自動車積載ができなかった初代の反省から、1991年に新船建造が決定され、JRの特急列車と競争するために「人も車も乗せて青函航路を2時間で航行する

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