ライブリマウント

ライブリマウント

ライブリマウント（Lively Mount、1991年6月5日 - 2022年8月7日）は、日本の競走馬であり、種牡馬としても知られています。彼の競走生活における主な功績としては、1995年にフェブラリーステークスや帝王賞、ブリーダーズゴールドカップ、マイルチャンピオンシップ南部杯、平安ステークスなどの重賞レースを制した実績があります。また、1994年にはウインターステークスでも勝利を収め、1995年度にはJRA賞最優秀ダートホースやNARグランプリ特別表彰馬にも選出されました。彼の競走馬としての経歴は、特に1995年に数々のビッグレースでの活躍によって記憶されています。この年は中央競馬と地方競馬間の交流が拡大した「開放元年」とも呼ばれ、ライブリマウントはこの時期の象徴的な存在とされました。

経歴

ライブリマウントは1993年11月14日、京都競馬場で3歳新馬戦にデビューし、出遅れながらも最終的には2着馬に10馬身差をつける圧勝を収めました。この初戦で騎乗した石橋守騎手は、彼の走りをブリーダーズカップ・ジュヴェナイルの勝馬アラジに例え、周囲にその成績を称賛されました。その後、1994年にはさざんか賞や寒梅賞といったレースで惜しくも結果が出ませんでしたが、飛梅賞ではゴールデンジャックを下し2勝目を挙げます。クラシック路線に挑戦したものの、芝では勝利を逃し、再びダートに戻って900万下クラスでも成功を収めました。

1995年には花園ステークスでの勝利を皮切りに、ウインターステークスでは重賞初制覇を達成。その後も平安ステークスやフェブラリーステークス、帝王賞など、短期間のうちに次々と重賞を制覇しました。特にブリーダーズゴールドカップでは記録勝ちを収め、マイルチャンピオンシップ南部杯では強豪たちを打ち破り、重賞6勝目を達成します。この結果、1995年度の年間最多賞金を獲得することに成功し、ジャパンカップや有馬記念での成果次第では年度代表馬にも選ばれそうな存在となりましたが、東京大賞典では4着に終わり、連勝は7でストップしました。それでも、JRA賞最優秀ダートホースに選ばれ、その名を歴史に刻みました。

1996年は新たな挑戦として川崎記念に出走しますが、ホクトベガに次いで3着に終わり、ドバイワールドカップでも6着と結果が振るいませんでした。一度遠征した後の競走でも苦戦が続き、1997年の帝王賞が最後のレースとなりました。その後、ライブリマウントは引退を迎えました。

引退後の生活

引退後は1998年から種牡馬としての役割を果たし、6年間の供用期間中に48頭の血統登録頭数を数えました。その中には、ダイオライト記念を制したミツアキタービンなど、優れた競走馬も輩出しました。その後、にいかっぷホロシリ乗馬クラブに移り、去勢された上で乗馬として初心者向けの用途で供用されます。また、2012年公開の映画『のぼうの城』にも出演しました。

2014年には乗馬からの引退をし、功労馬繋養展示事業の助成を受けて北海道新ひだか町のオギオギ牧場で静かな余生を送りました。31歳という長寿を全うしたライブリマウントは、2022年8月7日に同牧場でその生涯を閉じました。彼の競走成績と輝かしい経歴は、今もなお多くの競馬ファンに語り継がれています。

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