ラジオ東海

ラジオ東海の歴史と概要

ラジオ東海（ラジオとうかい）は、かつて岐阜県内をサービスエリアに持っていたラジオ放送局で、東海ラジオ放送の前身の一つとして1943年に設立されました。

1. 初期の歴史

1954年11月18日、岐阜放送株式会社（略称GHK）が設立され、翌1955年の3月10日にはコールサインJOOF、周波数1460kHz、出力1kWで放送を開始しました。名前は、NHK岐阜放送局と混同を避けるため「ぎふみんかんほうそう」としていました。開局当初は、地元新聞社である岐阜タイムス（現在の岐阜新聞）と中部日本新聞（現在の中日新聞）からニュースを提供されていました。

2. 局名の変更

1956年10月1日、岐阜放送はラジオ東海（RTC）に名称を変更しました。このころ、放送内容の充実を図るため、周辺の放送局と連携を強化していきました。

3. 合併と閉局

1958年12月には近畿東海放送との合弁で東海テレビ放送を開局し、1959年11月には名古屋中波第2局を目指し、両者は合併しました。その結果、名称は東海ラジオ放送岐阜放送局となります。しかし、1960年3月には名古屋親局の開局に伴い、この岐阜放送局は閉局となりました。潮流の変化の中で、放送局の役割も多様化し、進化が求められていましたが、ラジオ東海はその一時代を締めくくることとなったのです。

4. 後の展開

閉局後も、岐阜県内には東海ラジオの中継局が設置され、高山局、下呂局、恵那局、神岡局の4ヶ所からの放送が行われていました。テレビや他のメディアも発展し、放送スタイルが変わる中で、現在では名古屋本局の1332kHzで番組が聴取されています。また、恵那局のコールサインJOOLはラジオ東海時代のものを引き継いだもので、地元のリスナーにとっても特別な存在であります。

5. 岐阜放送との関係

現在の「株式会社岐阜放送」は1962年に設立され、岐阜日日新聞の完全子会社として起業されました。この会社は、北陸・中部地方における情報の発信拠点としての役割を果たしています。なお、岐阜放送とラジオ東海には資本的な関係はなく、これらは別法人です。

6. 現在の状況

現在、岐阜県では4つの中継局から東海ラジオの番組が送信されていますが、ほとんどの地域では名古屋本局の1332kHzを通じて放送を楽しんでいます。かつてのコールサインJOOFは沖縄テレビ放送が使用するようになり、ラジオ放送の歴史を物語っています。

ラジオ東海の物語は、岐阜県民の心に刻まれ、時代の変化と共に歩んできた放送の歴史の一部であると言えるでしょう。未来に向けて、地域に密着した情報の発信が続くことを願います。

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