レピアーウィット
レピアーウィット(Rapier Wit、
2015年4月15日生まれ)は、日本で活躍した元競走馬で、競走馬としての華やかなキャリアは多くのファンに愛されています。特に、2021年に達成した
マーチステークスでの重賞初勝利は、その名を広める大きな要因となりました。彼の名前は「当意即妙」という意味で、これにふさわしく、彼の走りには機知に富んだセンスが感じられます。さらに、全兄には
朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬である
アジアエクスプレスがいます。
経歴
レピアーウィットは2016年の
セレクトセールで
金子真人ホールディングス(株)に1億4000万円(税別)で落札されました。競走馬としてのデビューは
2017年6月10日、
東京競馬場の2歳
新馬戦で行われましたが、そこで彼は2着に終わりました。その後2戦を経て勝利を挙げることはできませんでしたが、4戦目から
ダートに転向し、この選択が功を奏しました。初勝利を挙げたのは
ダート転向後のことでした。
以降はしばらく凡走が続きましたが、
2019年春には利根川特別(1000万下)や薫風ステークス(1600万下)での連勝を果たし、オープン入りを果たしました。それにもかかわらず、秋のオープン戦では2度出走するもいずれも結果は良くありませんでした。
2020年からは重賞競走に本格的に挑むようになり、
3月31日のGIII・
マーチステークスに出走しました。このレースでは、上り最速の脚を使って最後の直線で後方から急襲し、
スワーヴアラミスに次ぐ3着に入ったことで、重賞競走の水準にその実力を示しました。続く栗東ステークスでは2着を獲得したものの、その後のアハルテケステークスでは悲惨な結果となりました。
2020年9月のラジオ日本賞では5勝目を収めましたが、
武蔵野ステークスでは10着に終わりました。
2021年は新たなスタートを切り、再び
マーチステークスに挑みます。前回とは異なり、今回は3番手から先行する作戦を取りました。この結果、彼は直線で先頭に立ち、接近するヒストリーメイカーを半馬身差で振り切り、見事に重賞初勝利を収めました。この勝利は彼のキャリアにおける晴れ舞台とも言えるでしょう。
その後は6戦して勝利を挙げることはできず、
2022年1月30日のGIII・
根岸ステークスが現役最後のレースとなりました。結果は12着でしたが、彼の努力は多くの競馬ファンに記憶されるものでした。
2022年6月4日には競走馬登録が抹消され、引退後は
茨城県ひたちなか市のセントファームで乗馬としての新たな生活を送る予定です。
競走成績
レピアーウィットの競走成績は、JBISサーチやnetkeiba.comに基づいており、その成績を通じて彼の実力を知ることができます。
血統
レピアーウィットの血統には、豪1000ギニー勝ち馬のIlish Lightsなどの主な近親が含まれており、彼の血統背景もまた彼の競走馬としての魅力を際立たせています。
このように、レピアーウィットは単なる競走馬ではなく、多くのドラマをもたらした馬でした。今後の乗馬生活でも彼の存在が周囲に影響を与え続けることを期待しています。