ロバート・マイエ

ロバート・マイエについて

ロバート・マイエ（Robert Maillet）は、1969年10月26日にカナダのニューブランズウィック州で生まれたプロレスラー兼俳優です。彼は「クルガン（Kurrgan）」というリングネームで広く知られています。多くの人々に彼の名前が誤って「マイレット」や「メイレット」と表記されることがありますが、ここでは本来の発音に近い形で記述します。

プロレスデビューと初期のキャリア

1989年に、カナダのマリタイム地区でプロレスのキャリアをスタートさせました。当初は「アケイディアン・ジャイアント」という名前で活動し、その巨体と存在感が注目されました。ニューブランズウィックを拠点に、プエルトリコにも遠征しながら活躍しました。彼は1993年に初来日し、W★INGプロモーションでリングに立ちました。

トゥルース・コミッションとWWFでの成長

1997年、マイエはテネシー州メンフィスのUSWAに参戦を開始しました。そこで「インテロゲーター」に改名し、軍人スタイルのキャラクターを確立。バリー・ブキャナン（リーコン）とのコンビで、USWA世界タッグ王座を三度獲得し、その名を知られるようになりました。後にWWFにも登場し、「トゥルース・コミッション」としてヒールとして活動。さまざまな組織と抗争を繰り広げました。

ヒューマン・オディティーズとキャラクター変化

1998年以降、マイエは「クルガン」と名乗り始め、サーカスの奇人たちをモチーフにした集団「ヒューマン・オディティーズ」のメンバーとして活躍しました。この際の彼の役割はヒールからコミカルなベビーフェイスに変わり、さまざまなレスラーと対戦しました。特に小柄な選手との抗争が話題となり、ミッドカードでの重要な役割を果たしました。

映画キャリアとその後

1999年にWWFを離れた後、マイエはインディー団体での試合を含め、海外への遠征を続けました。彼の体格や見た目を生かし、2000年代にはアクション映画に出演し始めました。『300』や『シャーロック・ホームズ』など、さまざまな作品での役柄を通じて悪役として知られるようになりました。

2011年にはリングに復帰し、2014年にはWWF時代の盟友であるドウェイン・ジョンソンが主演する映画『ヘラクレス』にも出演しました。

主な得意技とタイトル

マイエのレスリングスタイルには「パラライザー」や「クルガン・シャッフル」といった独自の技が特徴であり、その圧倒的な体格を生かした技術で知られています。また、USWA世界タッグ王座を3回、ECCWヘビー級王座を2回獲得した他、さまざまなタイトルを持っています。

出演作品

彼の映画出演歴は多彩で、特に2013年の『パシフィック・リム』や、2018年の『デッドプール2』などで印象的な存在感を示しています。加えて、テレビシリーズ『ストレイン 沈黙のエクリプス』にも出演し、悪役のキャラクターで視聴者の印象に残りました。ロバート・マイエはそのユニークなキャリアを通じて、多くのファンに愛され続けています。

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