三河安城駅

三河安城駅について

三河安城駅（みかわあんじょうえき）は、愛知県安城市に位置するJR東海の駅です。この駅は、東海道新幹線と在来線である東海道本線の接続点として機能し、多くの利用者にとって重要な交通の拠点となっています。運行形態に関しては、東海道本線の駅番号はCA55です。

歴史的背景

三河安城駅の開業は1988年3月13日で、請願駅として誕生しました。この駅の建設には約137億円の事業費が投じられ、その大半を地元が負担しました。具体的には、愛知県が約30%、安城市が約50%、周辺市町村が約8%、民間寄付が約12%を占めています。そして、開業前には長い間の準備が必要とされ、多くの動きがありました。

年表

• - 1974年11月16日：東海道新幹線駅新設期成同盟会が結成されます。
• - 1979年7月3日：新駅候補地を愛知県に一任することが決定。
• - 1984年1月6日：新駅候補地として安城市二本木地区が確定。
• - 1985年3月18日：国鉄と安城市の協定が締結され、駅設置が具体化。
• - 1988年3月13日：三河安城駅が開業。

このように、開業に至るまでの道のりは長く、多くの人々の努力があったことがわかります。

駅の構造と設備

三河安城駅は新幹線と在来線が交差する地点から約300メートル東側に存在し、それぞれのホームは約150メートル離れています。駅には新幹線用の高架ホームと在来線用の地上ホームが設けられており、両者を結ぶ連絡通路があります。この通路には、開業時から設置されている独特なピクトグラムが特徴です。

新幹線は、上下2面2線の相対式ホームを有し、駅舎は北欧風のデザインで、農業をイメージしたマンサード屋根が採用されています。また、駅の真下には明治用水が通っており、地域の農業の歴史を感じさせます。

一方、在来線も相対式ホーム2面2線を持つ橋上駅舎で、無人駅として運営されていますが、自動券売機やTOICA対応の自動改札機が設置されています。新幹線接続の重要な駅でありながら、快速列車は通過するため、利用者は基本的には普通列車を利用することになります。

利用状況と周辺環境

三河安城駅は開業以降、駅周辺の再開発によって利用者が増加傾向にあります。特に新幹線の南口周辺にはビジネスホテルが多く立ち並び、さらに住宅地や小学校の新設も進みました。駅周辺は、開業後20年にわたる土地区画整理事業によって整備され、新たな町名が設定されたことも背景にあります。

また、安城市はデンマークのコリング市と姉妹都市提携を結んでおり、地域としての国際的なつながりも育まれています。

バス路線とアクセス

バス路線については、安城市のコミュニティバス「愛あんくるバス」が運行されており、さまざまな方向へのアクセスを提供しています。また、ドリームなごや号などの長距離バスも利用可能で、名古屋や東京との移動が便利です。

まとめ

三河安城駅は、その歴史的背景、地理的利便性、地域の発展に寄与する役割から、今後も愛知県内での重要な交通のハブとしての機能を果たしていくことでしょう。地域住民や訪れる人々にとっても、ますます魅力的な駅となっていくことが期待されます。

もう一度検索