三河武士のやかた家康館

三河武士のやかた家康館

三河武士のやかた家康館は、愛知県岡崎市康生町に位置する歴史博物館です。1977年にトヨタ自動車が創立40周年を記念して寄付を行ったことがきっかけとなり、1958年にオープンしました。本館は、徳川家康や彼に仕えた三河武士の歴史を展示する場所として、地域の文化遺産を広める目的で設立されました。

館の歴史と沿革

岡崎市は、徳川家康の出生地であり、その歴史的背景を踏まえて1979年に家康館の建設が計画されました。設計は名古屋市の浦野設計事務所が採用され、1980年には工事が始まりました。この時、清水建設が工事を受注し、最終的な総事業費は約9億5,000万円に到達しました。館は1982年11月に開館し、以来多くの来訪者を迎えてきました。

館内には、地下1階及び1階の常設展示室、特別展示室、甲冑試着体験室、映像コーナー、書籍コーナーなどが設けられています。常設展示室では、徳川家康及び三河武士の人々に関連した数々の資料や展示が観覧できます。特に注目を集めるのは甲冑試着体験室で、訪れた人々が実際に甲冑を身に纏い写真を撮ることができる体験が人気を呼んでいます。

近年の取り組み

2006年には館のリニューアルが行われ、さらなる魅力を増しました。2019年には、徳川宗家第18代当主である徳川恒孝が初代名誉館長に就任しました。このように、家康館は地域の歴史を伝え続けるだけでなく、徳川家の伝統を継承する役割も果たしています。

2022年にはNHKの大河ドラマ『どうする家康』に関連したプロジェクトとして、「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」の整備計画が発表されました。このプロジェクトには約10億円の予算が計上され、館は大河ドラマの展示を行うために改装され、2023年1月21日にリニューアルオープンを果たしました。

リニューアル後の大河ドラマ館では、来館者がドラマを通じて歴史を学び楽しめる展示が行われる一方、さまざまなイベントや体験プログラムも提供されており、訪問者の興味を引きつけています。2024年1月8日には閉館となりますが、その後も展示がリニューアルされ、引き続き訪問者を歓迎する予定です。

主な収蔵品

館には、蜻蛉切のレプリカ、小牧長久手合戦図屏風、洛中洛外図など、歴史的な価値の高い収蔵品が揃っています。これらの展示物は、訪問者に戦国時代の日本の武士文化や生活様式を知る手助けをしています。

アクセス

家康館へのアクセスは名鉄名古屋本線の「東岡崎駅」から徒歩にて約15分です。

三河武士のやかた家康館は、岡崎市の歴史と文化を体験したい人にとって、訪れるべき魅力的な場所です。

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