三立製菓

三立製菓株式会社の概要

三立製菓株式会社（さんりつせいか）は、静岡県浜松市中央区に本社を置く日本の菓子メーカーであり、1883年に設立された企業の歴史を持ちます。元々は日本で初めて氷砂糖を製造した会社として知られ、今日ではカンパンや源氏パイなどの多様な菓子製品で広く知られています。

主な製品群

三立製菓が手がける主な製品には、非常時にも役立つ乾パンや各種お菓子があります。特に、カンパンは自衛隊の戦闘糧食にも用いられ、モンドセレクションでゴールドメダルを受賞した実績があります。また、保存用ビスケットは、官公庁や学校、企業向けの備蓄用食糧として作られており、一般販売は行われていません。これに対し、非常食セットは通信販売向けに、カンパンや缶入りのミネラルウォーター、蜂蜜などが含まれた製品となっています。

源氏パイは、1965年に発売されたハート型のパイ菓子で、のちにミニサイズのバリエーションも登場し、長い間多くの人に愛され続けています。さらに、かにぱんやかにビス、トランプといった製品もありますが、トランプは2024年に生産終了の予定です。クッキー類ではクックダッセやフィガロがあり、特に源氏パイのピアノブラックや1本チョコレートパイといった限定商品も存在し、地域限定の特性を持っています。

企業の歴史と成長

三立製菓の歴史は1921年に遡ります。最初のビスケット工場が浜松に完成し、1937年には乾パンの生産が始まりました。その後も、1953年にはトランプやギンナンといった製品を発売し、新たな製品ラインを確立しました。1963年に日本初のパイの量産化に成功し、多くの賞を受賞するなど業界内での地位を固めました。

そして、1980年代には白鳥工場や兵庫工場が新設されるなど、製造体制が強化されました。その後も受賞歴が増え、防衛庁からの表彰やトロフィー受賞により、国内外での評価が高まりました。近年では、企業の成長に不可欠な役割を果たす新物流センターの設立や、本社移転といった大規模な変革も行っています。

事業所情報

本社は静岡県浜松市中央区に位置し、東京、大阪、札幌、仙台、名古屋、広島、福岡といった各地に営業所を展開しています。また、白鳥工場や兵庫工場は、製品の高品質化と効率的な生産を実現するための重要な拠点となっています。

まとめ

三立製菓株式会社は、長い歴史を持ちながらも、時代の変化に適応し続けている企業です。乾パンや源氏パイをはじめ多くの製品が、様々なシーンで利用され、今後も成長が期待される日本の菓子メーカーとして、多くの人々に親しまれつづけるでしょう。

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