三笠市立博物館

三笠市立博物館は、北海道三笠市にある博物館で、「化石の博物館」とも呼ばれています。1979年に設立され、天然記念物に指定されているエゾミカサリュウの化石をはじめ、アンモナイトなど約3,000点以上の展示物を収蔵しています。また、炭鉱の街として栄えた三笠市の歴史を伝える資料や、豊かな自然に触れることができる屋外博物館も整備されています。

概要

博物館設立のきっかけは、1976年に三笠市内で発見されたウミトカゲ類の頭蓋骨化石でした。この発見を機に、郷土資料などの民族部門と併せて博物館が創設されました。1990年には化石部門の展示スペースが拡充され、アンモナイトを中心とした地質学関連の資料展示に力が入れられるようになりました。

展示内容

1階には、来館者が直接手で触れることができるアンモナイトの化石が展示されています。巻貝や二枚貝のイノセラムスの化石も触れることが可能です。その他、恐竜を再現したジオラマや爬虫類の骨格化石標本、白亜紀の大型肉食爬虫類エゾミカサリュウの化石が展示されています。エゾミカサリュウの標本は1976年に採取され、1977年に天然記念物に指定されました。

イベント・活動

1990年の夏には、中国四川省自貢市の協力を得て「中国恐竜と三笠アンモナイト展」が開催されました。また、博物館では児童を対象とした特別教室も開講しており、野外での動植物採集や観察会、化石採集会、化石クリーニング教室など、体験型のカリキュラムを提供しています。

出版物

博物館では、年報のほか、三笠市内の自然情報を掲載した「アンモナイトと三笠の自然」や、化石写真集「アンモナイト化石写真集」などの出版物も販売しています。

利用情報

開館時間: 9:00 - 17:00（入館は16:30まで）
休館日:
毎週月曜日（祝日の場合は平日）
冬期間（12月 - 3月）の祝日
年末年始（12月30日 - 1月4日）
観覧料: 小学生以上は有料（団体割引あり）

参考文献

林久雄　『地質ニュース』第453号　1992年5月1日　実業公報社

関連項目

三笠鉄道記念館
アンモナイト
ポケモン化石博物館 - 本博物館の学芸員の発案により第1回を開催。

外部リンク

三笠市立博物館（三笠市ホームページ内）
三笠市立博物館

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