三遊亭好太郎

三遊亭 好太郎

1961年10月24日生まれ、熊本県出身の落語家。
本名を村上 浩文（むらかみ ひろふみ）といい、落語界では五代目円楽一門会に籍を置いて活動しています。
高座での出囃子には『走れコウタロー』を使用しています。

来歴

熊本県立大津産業高等学校を卒業後、落語家を志しました。
1985年11月、三遊亭好楽師匠の門を叩き、前座として『好太郎』の名を与えられます。この時、好太郎師匠は好楽師匠にとって最初に入門した弟子となり、師匠の師である五代目三遊亭圓楽師匠からは、初めての孫弟子にあたる存在となりました。
約三年半の前座修業を経て、1989年3月には二ツ目に昇進。
そして二ツ目昇進からさらに約三年半後の1992年10月、同期の三遊亭真楽、三遊亭楽松、三遊亭竜楽、三遊亭良楽、三遊亭愛楽、三遊亭京楽らと共に真打に昇進を果たします。この真打昇進は、好太郎師匠と、三遊亭鳳楽師匠の弟子である三遊亭楽松師匠が、五代目三遊亭圓楽師匠の孫弟子としては初めて真打となったケースであり、当時の落語界で大きな話題となりました。

人物

好太郎師匠は、師匠である三遊亭好楽師匠、そして好楽師匠のご子息である七代目三遊亭円楽師匠（襲名当時は伊集院光）とは、遠縁ながら血縁関係にあることが知られています。
具体的な続柄としては、好太郎師匠の父方の祖母と好楽師匠の母親が姉妹であることから、好楽師匠とはいとこ違い、七代目円楽師匠とは再従兄弟という関係にあたるとのことです。

芸風としては、師匠である好楽師匠が古典落語を重んじる姿勢を受け継ぎ、古典落語を大切に演じる一方で、好楽一門の中では比較的に珍しく、自ら積極的に新作落語の創作や上演にも力を入れています。
この新作への取り組みは、好太郎師匠の現代的な感性と伝統芸を融合させる試みであり、古典落語で培った確かな技術に裏打ちされた新作落語は、好太郎師匠ならではの持ち味となっています。

弟子

好太郎師匠の弟子には、現在、二ツ目として活躍する三遊亭らっ好さんがいます。

活動

寄席や落語会での高座を中心に活動するほか、近年はインターネットを活用した情報発信や交流にも熱心に取り組んでいます。
自身の公式サイトを開設し、落語会の情報などを発信するほか、X（旧Twitter）、TikTok、FacebookといったSNSを通じて日々の様子や考えを積極的に共有しています。
また、YouTubeチャンネルを開設し、落語に関する動画を配信したり、Amebaブログで日々の雑感を綴ったりするなど、様々なプラットフォームを使い分け、幅広い層のファンに向けて落語の魅力や自身の活動を発信しています。
伝統的な落語の舞台を守りながら、現代的なツールも巧みに取り入れ、精力的に活動を続ける三遊亭好太郎師匠の今後のさらなる活躍が期待されています。

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