上地結衣

上地 結衣（かみじ ゆい）選手

上地 結衣選手は、1994年4月24日生まれで兵庫県明石市出身の車いすテニス選手です。彼女は三井住友銀行に所属しており、かつてはエイベックス・グループ・ホールディングスに在籍していました。上地選手は、特に女子車いすテニスの分野で数々の素晴らしい業績を残しており、中でも2014年には女子車いすテニスダブルスで歴史的な年間グランドスラムを達成しました。この偉業により、彼女は21歳135日という若さで「女子車いすテニスにおける最年少の年間グランドスラム達成者」としてギネス世界記録に認定されました。

経歴

上地選手は、先天性の潜在性二分脊椎症を抱えています。幼少期は装具を用いて歩いていましたが、成長に伴って歩行が困難になりました。小学校4年生のときに車いすバスケットボールを始め、これがきっかけとなって11歳から車いすテニスを始めました。14歳のときには日本ランキング1位に達し、選手としての才能を示しました。

2008年にはNEC全日本選抜車いすテニス選手権大会に初めて出場し、優勝を果たして以降、2015年までに8連覇を達成しました。また、ピースカップでもシングルスでの初優勝を飾り、2011年から2014年には3連覇を遂げています。

国際大会での活躍

2012年にはロンドンパラリンピックに出場し、ダブルスでは堂森佳南子選手と共にベスト8に進出。パラリンピックでの経験が彼女にとってのターニングポイントとなり、テニスを続ける決意を固めました。2013年にはNEC車いすテニスマスターズで優勝し、日本の女子選手として初めてその栄冠を手にしました。

2014年の全豪オープンダブルスにて初のグランドスラムタイトルを獲得し、その後も全仏オープンやウィンブルドンでも優勝を遂げました。さらに全米オープンでも成功を収め、ダブルスでの年間グランドスラムを達成しました。

以降も、上地選手は全豪オープンで毎年安定した成績を残し続け、2016年にはリオデジャネイロパラリンピックでシングルスにて銅メダルを獲得しました。2017年には、全豪オープンシングルスで初優勝。この成功は彼女にさらなる自信を与えました。

受賞歴と出演

上地選手はその活躍により、2016年の報知プロスポーツ大賞特別賞や、2017年の毎日スポーツ人賞ベストアスリート賞など、多くの賞を受賞しています。また、CMへの出演もあり、三井住友銀行とJXTGエネルギーの広告に登場しました。

上地結衣選手は、車いすテニス界において突出した才能を発揮し、多くの記録を打ち立てたアスリートです。彼女の進化は今後も続くことでしょう。

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