上本部村

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上本部村の概要

上本部村（かみもとぶそん）は、1947年から1971年まで存在した琉球政府の村であり、現在の沖縄県本部町北部に位置しています。村役所は謝花に設置されていました。

村の歴史

沖縄戦時、当時の本部町は激しい戦闘の舞台となり、甚大な被害を受けました。このため、戦後の復興を迅速に進めるために1947年8月1日に本部町から北部の9つの字が分離され、上本部村が設立されました。設立後、上水道やダイヤル式自動電話の整備が進みましたが、過疎化が進むにつれて人口が減少し、村の運営が困難となりました。結果として、1971年11月1日に上本部村は本部町に再編入され、村としての存在は消失しました。村役所はその後、本部町の支所となり、さらには水道庁舎としても機能しました。

1975年には沖縄国際海洋博覧会が旧村域内で開催され、県内外から多くの観光客が訪れました。このイベントは、町の発展に大きな刺激を与える出来事となり、博覧会閉幕後は海洋博記念公園として観光地としての名を馳せることとなりました。最初はアクアポリスや沖縄エキスポランドが中心的な存在でしたが、時が経つにつれて来場者数が減少し、2000年にアクアポリス、2002年にはエキスポランドが相次いで閉園しました。しかし、同年には沖縄美ら海水族館が開館し、この施設を中心に訪問者数は再び増加しています。

地域の構成

上本部村は以下の地域から構成されていました：

• - 石川（いしかわ）
• - 嘉津宇（かつう）
• - 北里（きたざと）
• - 具志堅（ぐしけん）
• - 新里（しんざと）
• - 謝花（じゃはな）
• - 豊原（とよはら）
• - 備瀬（びせ）
• - 山川（やまかわ）

また、周辺には本部町や今帰仁村が隣接していました。

交通手段

上本部村の交通は、国道505号線や沖縄県道114号線を利用した道路アクセスがメインでした。また、地域間を結ぶバスは名護バスターミナルを起点とした琉球バス交通と沖縄バスによる共同運行が行われていました。特に、海洋博公園（美ら海水族館）を目的としたバスが那覇空港から直行で運行されていました。

教育機関

上本部村には次の学校が存在しました：

• - 八洲学園大学国際高等学校
• - 本部町立上本部中学校
• - 本部町立上本部小学校

観光及び主要な施設

地域のほぼ全域は沖縄海岸国定公園に指定され、その魅力の一部を担っています。また、国営沖縄記念公園海洋博覧会地区、沖縄美ら海水族館、熱帯ドリームセンターなどの観光スポットが存在し、オキちゃん劇場でのイルカショーや熱帯・亜熱帯都市緑化植物園なども、訪れる人々を惹きつける魅力の一端となっています。

結論

上本部村は、沖縄戦後の復興、観光地としての発展、そして歴史的な変遷を経て、地域社会に大きな影響を与えた村でした。その足跡は、今日の本部町や沖縄文化に深く根付いています。これらの歴史と文化を知ることは、沖縄のアイデンティティを理解する上で重要な要素となるでしょう。

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