上板橋

上板橋：歴史と発展が交錯する街

上板橋は、東京都板橋区南西部に位置する町名で、上板橋一丁目から三丁目まであります。住宅地が中心ですが、上板橋駅南口周辺には商店街も形成され、活気ある街並みが広がっています。近年は再開発事業も進み、超高層マンション建設も予定されており、街の景観は大きく変化しつつあります。

地理と交通の便

上板橋は、北に若木・中台、北東に常盤台、東に東新町、南に桜川、西に練馬区北町と接しています。西側は板橋区と練馬区の境界線となっており、比較的狭い町域です。東武東上線が東西に、国道254号（川越街道）が南辺を走っており、交通アクセスは良好です。上板橋駅は東武東上線にあり、2023年3月のダイヤ改正により準急停車駅となり、利便性がさらに向上しました。国際興業バスも運行しており、地域内外の移動も容易です。

歴史と変遷

上板橋という地名は、江戸時代初期に板橋村が上板橋村と下板橋村に分かれたことに由来します。当初の上板橋村は現在の町域よりはるかに広く、現在の練馬区の一部地域まで含んでいました。明治時代以降、市区町村制の改定や地番整理、住居表示の実施に伴い、町域は徐々に縮小していきました。

1457年頃には太田道灌によって川越街道が開かれ、1639年には中山道脇往還として整備されました。1914年には東武東上線が通り、上板橋駅が開業。昭和初期には川越街道の整備も進められ、現在の五本けやきもこの際に残されたものです。1932年には板橋区が発足し、上板橋町の一部となりました。その後、住居表示実施により、現在の「上板橋一丁目～三丁目」となりました。

歴史的な経緯から、現在の上板橋一～三丁目は、東武東上線上板橋駅周辺地域を指すことが多くなっています。旧上板橋村や上板橋町から分離した町丁は、練馬区の一部地域や、板橋区の向原、小茂根、東山、双葉、中板橋、仲町、弥生町、大山西町、幸町、大谷口、常盤台、南常盤台、東新町、桜川、若木など多くの地域を含みます。

経済と産業

上板橋には、スーパーマーケット、金融機関、郵便局などの商業施設の他、様々な事業所が存在します。2021年の経済センサスによると、多くの事業所と従業員が確認されています。また、かつては飯田百貨店上板橋店（現コモディイイダ）があり、地域の商業の中核を担っていました。現在は東武ストアの本社が、旧上板橋店の跡地に置かれています。

地主や家主として、飯島家や友山家などの家系が歴史的に重要な役割を果たしてきました。

文化と教育

上板橋には、板橋区立上板橋第四小学校や七軒家公園などの公共施設があります。また、歴史的建造物として有名な「五本けやき」は、昭和初期の道路拡幅工事の際に旧村長が屋敷林の一部を残すことを条件に土地を提供したことで現在も残存しており、地域住民に親しまれています。

まとめ

上板橋は、歴史と発展が共存する地域です。古くからの歴史と、近年の再開発による変化が混在し、独特の雰囲気を醸し出しています。交通の便も良く、住みやすい環境も整っており、今後も更なる発展が期待される地域です。

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