上田市立丸子図書館

上田市立丸子図書館の概要

上田市立丸子図書館は、長野県上田市中丸子に位置する公共[[図書館]]です。上田市内に複数ある市立図書館の一つで、地域住民の学習や文化活動を支える重要な役割を担っています。

歴史

丸子町立金子図書館の誕生（1966年）

図書館の歴史は、1966年（昭和41年）に遡ります。当時、小県郡丸子町は、町制施行50周年を記念し、図書館建設を計画しました。その際、地元企業である信濃絹糸紡績株式会社（現在のシナノケンシ）の創業者、金子行徳氏が、図書館建設のために多額の寄付を遺族から提供。その遺志を尊重し、図書館は「丸子町立金子図書館」と命名されました。図書館は上丸子に建設され、地域住民に親しまれていました。

丸子町立金子図書館の発展（1966年-2012年）

開館当初の蔵書数は約1,700冊でしたが、その後、町民からの寄贈や企業の寄付金などで蔵書数を増やしました。1980年には移動図書館車「あおぞら号」を導入し、遠隔地に住む人々へのサービスも開始。図書館は、地域文化の拠点としての役割を着実に果たしました。

1990年代には、図書館の情報化も進められました。上田地域4自治体による図書館情報ネットワーク「エコール」に参画し、図書の相互利用を開始。さらに、ボランティアグループによる活動も活発化し、地域住民の図書館活動への参加を促進しました。

上田市立丸子金子図書館への改称（2006年）

2006年（平成18年）には、上田市と丸子町を含む周辺町村が合併し、新しい上田市が誕生しました。これに伴い、図書館の名称は「上田市立丸子金子図書館」に改称されました。移動図書館車「あおぞら号」の巡回範囲も拡大し、より多くの地域住民が図書館サービスを利用できるようになりました。

上田市立丸子図書館の開館（2012年）

長年の課題であった新図書館の建設は、2012年（平成24年）に実現しました。旧カネボウ丸子工場跡地に新図書館が建設され、「上田市立丸子図書館」として新たなスタートを切りました。新図書館は、旧図書館の約2.6倍の広さを誇り、閲覧室、児童コーナー、郷土資料コーナー、AV視聴コーナーなど、様々な機能を備えた施設となりました。また、ICタグや自動貸出機の導入により、利便性が向上しました。

特徴

新図書館は、白を基調とした外観が特徴的です。これは、丸子町がかつて製糸業で栄えた町であったことに由来しており、生糸をイメージしたデザインとなっています。また、太陽光発電設備を導入するなど、環境に配慮した設計となっています。

年表

1966年（昭和41年）：丸子町立金子図書館が開館。
2006年（平成18年）：上田市立丸子金子図書館に改称。
* 2012年（平成24年）：上田市立丸子図書館が開館。

まとめ

上田市立丸子図書館は、半世紀以上にわたり、地域住民の学習・交流拠点として親しまれてきました。旧図書館から新図書館への移行を経て、より快適で利用しやすい施設へと生まれ変わりました。これからも、地域文化の発展に貢献する図書館として、その役割を担っていくでしょう。

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