上総湊駅

上総湊駅（かずさみなとえき）

上総湊駅は千葉県富津市湊に位置する、JR東日本の内房線に属する駅です。1915年に開設されたこの駅は、長い歴史を持ち、地域の交通の要所として機能しています。駅舎は木造で、島式ホームが1面2線設けられていますが、まだホームの嵩上げ工事は行われていません。駅舎とホームは跨線橋で結ばれており、利便性が考慮されています。

歴史

上総湊駅は1915年1月15日、鉄道院によって設立されました。その後、1974年には貨物取扱が廃止され、1984年には荷物扱いも終了しました。1987年には国鉄の分割民営化によりJR東日本の駅として新たにスタートを切りました。その後、駅業務は次第に民間に委託され、2009年3月にはICカード「Suica」が導入されました。2017年には、これまで運営されていたみどりの窓口が閉鎖され、現在は自動券売機と簡易Suica改札機が設置されています。

駅構造

上総湊駅の駅舎は東側に位置し、西側は海に面して傾斜があります。管理はJR東日本ステーションサービスが担い、木更津統括センターがその業務を統括しています。トイレは男女別の水洗式となっており、駅利用者への配慮がなされています。信号設備のおかげで1・2番線に対して両方面からの列車の到着や出発が可能で、上下線には当駅折返しの普通列車が設定されています。ホームには11両編成の列車まで対応できるスペースがあります。また、平日の朝には当駅始発で京葉線に直通する快速列車が1本運行されています。

利用状況

2024年度の予測では、上総湊駅の日々の平均乗車人員は453人となっています。乗車人員は1990年度以降、安定した数を保っていますが、少しずつ変動が見られます。このように、上総湊駅は地域の交通として重要な役割を果たしています。

駅周辺

駅周辺には、日東交通上総湊出張所の構内に一般路線バスの停留所が設けられており、さらに国道127号上には高速バス「房総なのはな号」の停留所もあります。このバス路線はJRバスが運行していますが、当駅では乗車券の取り扱いがないため、日東交通上総湊出張所での購入が必要です。また、地域内には富津公園や戸面原ダムへ向かうバス路線も充実しています。これにより、上総湊駅周辺は住民や観光客に多彩なアクセス手段を提供しています。

その他の情報

かつて上総湊駅は「市の代表駅」としての位置づけがありましたが、市役所の移転によりその役割は大貫駅へ移行しました。また、近隣区間は強風の影響を受けやすいことから、しばしば運転に影響を及ぼすことがあります。防風柵の設置が行われたものの、周辺区間での風規制は依然として問題視されています。

上総湊駅は訪れやすい便利な駅で、安全で快適な交通手段を地域住民に提供しています。今後もその役割が期待される駅の一つです。

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