上鹿折駅

上鹿折駅（かみししおりえき）

宮城県気仙沼市に位置する上鹿折駅は、JR東日本大船渡線BRTのバス停留所です。かつては大船渡線の鉄道駅でしたが、2011年の東日本大震災による被害のため、BRT（バス高速輸送システム）に転換されました。

特徴

BRT区間の駅の中で唯一、JR東日本自身による車両運行や乗降設備の提供が行われていない点が特徴です。そのため、上鹿折駅の時刻表はJR東日本公式サイトや一般的な乗換案内サイトには掲載されないことがあります。他の駅とは異なる特別な扱いを受けていると言えるでしょう。

歴史

1932年（昭和7年）3月19日：鉄道駅として開業。
1962年（昭和37年）3月1日：貨物の取り扱いを廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱いを廃止。
1986年（昭和61年）11月1日：無人駅化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
2006年（平成18年）11月：駅舎を改築。
2011年（平成23年）3月11日：東日本大震災により営業休止。
2013年（平成25年）3月2日：BRTとして運行再開。ミヤコーバス鹿折金山線の気仙沼駅前 - 当駅前間をBRTとして運行開始。
2020年（令和2年）4月1日：気仙沼駅 - 盛駅間の鉄道事業廃止に伴い、鉄道駅としては廃駅となる。

駅構造

現在のBRTのりばは、旧鉄道駅から西へ約150メートル離れた道路上に位置しています。ミヤコーバスの「上鹿折駅前」停留所がBRTのりばとして利用されており、ミヤコーバス仕様のバス停ポールがあるのみの簡素な構造です。周辺はフリー乗降区間となっているため、バス停以外の場所でも乗降が可能ですが、BRT運賃は停留所以南での乗降にのみ適用されます。

旧鉄道駅

かつての鉄道駅は、気仙沼駅が管理する無人駅で、相対式ホーム2面2線を有する地上駅でした。ホーム間は構内踏切で繋がっていました。2011年の東日本大震災では、津波が駅の約3キロ[[メートル]]下流にまで到達しましたが、駅施設自体には大きな被害はなかったとされています。

周辺環境

上鹿折駅周辺は、気仙沼市北部の鹿折川沿いの山間部に位置し、住宅と農地が混在しています。主な道路として、以下のものがあります。

宮城県道・岩手県道34号気仙沼陸前高田線: BRTが経由する道路で、BRTのりばもこの道路上にあります。
宮城県道211号上鹿折停車場線: 旧鉄道駅と県道34号を結ぶ道路で、交差点付近にBRTのりばがあります。

また、2015年に閉校した白山小学校の施設を活用した「角星白山製造場」があります。

隣接する停留所

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■大船渡線BRT

鹿折唐桑駅（鹿折唐桑駅前） - （14停留所） - 上鹿折駅（上鹿折駅前）

※ミヤコーバス鹿折金山線をBRTとして運行

かつて存在した鉄道路線

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■大船渡線

鹿折唐桑駅 - 上鹿折駅 - 陸前矢作駅

備考

東日本大震災による休止前は、当駅が宮城県の最北端の駅でした。
* 駅の情報は、JR東日本の公式サイトで確認できます。

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