下永谷

下永谷（しもながや）

神奈川県横浜市港南区に位置する町名です。現在は下永谷一丁目から下永谷六丁目までが設置されており、全域で住居表示が実施されています。

地理

地理的には、港南区の北西部に位置しており、周囲を複数の町や行政区に囲まれています。具体的には、東側は芹が谷や上永谷、南側は日限山に接しています。西側および北側は横浜市戸塚区との区境となっており、それぞれ西には舞岡町、北には上柏尾町が広がっています。また、北東方向には最戸が隣接しています。

歴史

下永谷地域の歴史は古く、横浜市に編入される以前は、鎌倉郡に属する永野村の一部でした。特に、大字永谷や大字平戸の一部が現在の下永谷の範囲に該当します。横浜市への編入は1936年（昭和11年）10月1日に行われ、当初は横浜市中区下永谷町となりました。その後、行政区の再編に伴い、1943年（昭和18年）には南区に、1969年（昭和44年）には新設された港南区の一部となりました。この頃から、周辺の町との境界変更や一部編入が頻繁に行われるようになります。特に、1970年代後半から1990年代にかけては、港南区内および戸塚区との間で大規模な住居表示実施が進められ、下永谷町の一部が芹が谷、東永谷、上永谷、日限山、東芹が谷といった新しい町や隣接する町に編入されていきました。そして、1990年（平成2年）には上永谷六丁目や旧下永谷町の一部から新たに下永谷一丁目から四丁目が誕生し、1997年（平成9年）10月27日には旧下永谷町および戸塚区上柏尾町の一部を編入して下永谷五丁目、六丁目が設置され、旧下永谷町は廃止されました。このように、現在の町域は、約半世紀にわたる複雑な行政区画の変遷を経て形作られたものです。

地価

地価については、主に住宅地としての評価が行われており、2024年（令和6年）1月1日時点の公示地価では、数地点で平方メートルあたり16万円台後半の価格が示されています。例えば、下永谷1丁目の地点で16万6000円、下永谷2丁目の地点で173,000円、下永谷5丁目の地点で164,000円といった水準にあります。

交通

交通アクセスに関しては、地域内を主要幹線道路である環状2号線が縦断しています。公共交通としては、近隣のJR東戸塚駅や横浜市営地下鉄ブルーライン上永谷駅などからバス路線が運行されており、地域の主要な交通手段となっています。なお、町名と同じ名称を持つ横浜市営地下鉄ブルーラインの下永谷駅は、隣接する日限山町内に位置しています。

施設

町内には、教育施設として神奈川県立永谷高等学校や横浜市立永谷小学校があります。その他、生活関連施設として横浜西港南台郵便局や大型家電量販店のヤマダデンキなども立地しており、地域の利便性を支えています。

その他

郵便番号は233-0016が使用されており、港南郵便局が集配業務を担当しています。警察の管轄区域は、地区によって異なりますが、地域住民の安全確保に努めています。

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