中新湊駅

中新湊駅の概要

中新湊駅（なかしんみなとえき）は、富山県高岡市姫野に位置する万葉線の駅です。この駅は、高岡市と射水市の境界に近い場所にあり、射水市の新湊地区の中心市街地からもアクセスしやすいという利便性を持っています。2021年までは、JTB時刻表で射水市の代表駅として紹介されていました。

歴史的な沿革

中新湊駅は1932年11月9日に開設され、当初は越中鉄道の東新湊駅と庄川口駅の間に位置していました。設置当初の所在地は射水郡新湊町放出津でした。1943年には合併が行われ、富山地方鉄道射水線の駅となりました。1959年には駅舎の改築が行われ、1966年には路線の譲渡により加越能鉄道の駅となります。

1971年には新湊港線がワンマン化され、駅員が不配置となり、定期券や回数券の販売は駅前の「吉堀たばこ店」に委託されるようになりました。その後、2002年には万葉線に事業譲渡が行われ、駅名も万葉線の一部として維持されています。2004年には乗車券の販売委託先が「富山呉西トラベル」に変更されました。

近年では、2011年に大雪の影響で越ノ潟行きの電車が脱線する事故が発生し、事故原因はスプリングポイントに雪が詰まっていたことでした。この事故を受けて、下り場内信号機が設置されました。さらに、2018年には猛烈な暑さで構内の線路が歪み、再び脱線事故が発生しました。

駅の構造

中新湊駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅で、もともとは島式ホーム2面4線の貨物取り扱い駅として機能していました。越ノ潟方面に進むと短い側線がかつて存在しましたが、2015年に撤去され、貨物側線の跡は完全に消失しました。電車は進行方向の左側の扉で乗降が行われており、当駅では右側通行となっています。

駅の詳細と付記事項

人気のある利用状況には、朝と夜に始発と終着となる電車が含まれており、2008年のダイヤ改正以降、平日の日中は越ノ潟行きの電車に統一されました。かつては駅舎も2階建てであり、駅員が常駐していたため、売店も営業して賑わいを見せていました。また、駅舎の2階には地区公民館がありましたが、現在はマンションが建設されています。

駅の特徴的な点は、当時の駅舎が高岡市と新湊市の境に位置していたことです。これにより、利用者間での地域的な交流が行われていました。

利用状況と駅周辺

現在の1日の平均乗車人員については、具体的な数値は明記されていませんが、周辺は賑やかな商業エリアです。駅の近隣には、富山地方鉄道のバス路線や射水市のコミュニティバスが発着するバス停があり、利便性は高いです。また、駅前から北方向には中新湊商店街が広がり、1996年には道路拡張に伴う再整備が行われています。商店街の電柱も地中化され、より快適な歩行環境が整えられています。

さらに、近隣には射水市立放生津小学校や国道415号があり、地域施設との連携が図られています。これらの要素が、中新湊駅を地域の交通ハブとして支えています。

隣の駅

万葉線の隣の駅は新町口駅と東新湊駅です。地域住民にとって、アクセスの良い交通手段を提供する役割を果たしています。

まとめ

中新湊駅は、その歴史的な背景と地域との結びつきにより、現在も多くの人々に利用されています。豊かな地域文化を持つこの駅を訪れ、周囲の魅力を感じることができるでしょう。

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