中村佳穂

中村佳穂：独自の音楽世界を築くアーティスト

1992年生まれ、京都府を拠点に活動する中村佳穂は、類まれな音楽性と表現力で注目を集める女性ミュージシャンです。20歳で本格的な音楽活動をスタートさせ、インディペンデントシーンからメジャーシーンへと活躍の場を広げ、近年では映画音楽やCM音楽への参加など、その活動は多岐に渡ります。

音楽活動の歩み：自主制作からメジャーシーンへ

京都精華大学在学中に音楽活動を始めた中村佳穂は、2012年には大阪のライブハウスで、スティーヴ エトウ、ハシケンら著名アーティストとの共演を果たします。その後も精力的に活動を続け、2014年には自主制作映画の主題歌を担当するなど、着実にキャリアを積んでいきました。

2016年にはFUJI ROCK FESTIVALに出演、2017年にはNHK Eテレの番組にも楽曲が採用されるなど、その才能は徐々に広く認識されるようになっていきます。tofubeatsやgroup_inouといった著名アーティストの作品への参加や、ファッションショーの音楽制作など、ジャンルを超えたコラボレーションにも積極的に取り組み、音楽表現の幅を広げています。

2018年には、自身初のレーベル「AINOU」を設立し、同名タイトルのアルバムをリリース。同アルバムに収録された楽曲は、テレビ番組で話題となり、その名を全国区へと広めました。その後も精力的なライブ活動、楽曲制作を続け、2019年にはAPPLE VINEGAR -Music Award-大賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。

映画『竜とそばかすの姫』への参加：新たな転機

2021年、中村佳穂にとって大きな転機となる出来事が起こります。細田守監督作品『竜とそばかすの姫』で主人公・すず/ベルの声優と劇中歌を担当したのです。この作品はカンヌ国際映画祭にも選出され、中村佳穂の知名度はさらに向上しました。劇中歌「歌よ」は配信リリースされ、大きな反響を呼びました。

独立と未来：さらなる飛躍への期待

2024年7月、中村佳穂は所属事務所を退社し、独立を発表しました。これにより、自身の音楽活動や表現活動へのさらなる自由度が増し、今後の展開に大きな期待が寄せられています。

作品リスト

アルバム

AINOU (2018)

シングル

（シングルタイトル例）

配信限定シングル

LINDY (2019)
q (2019)
Rukakan Town (2019)
歌よ (2021)

自主制作CD

（自主制作CDタイトル例）

参加作品

FANTASY CLUB (tofubeats)
PSEP (imai)
WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?? – EP (ペトロールズトリビュートアルバム)
CHANCE feat. 中村佳穂 (蓮沼執太)

劇伴

映画「家路 On The Way Home」(2015)
映画『神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-』(2018)

受賞歴

2018年「imai “Fly feat.79,中村佳穂”」 第5回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 観客賞
2019年「AINOU」 APPLE VINEGAR -Music Award- 第二回大賞

出演

劇場アニメ

竜とそばかすの姫 (2021) - 主演・内藤鈴 / ベル役

テレビ

第72回NHK紅白歌合戦 (2021)
ザ・ノンフィクション (フジテレビ)
おくりびとになりたくて ～大切な誰かと別れるとき～ (2024)

ラジオ

サウンドクリエイターズファイル (2022、NHK-FM)

中村佳穂の今後の活躍から目が離せません。

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