丸森駅

丸森駅について

宮城県伊具郡丸森町舘矢間山田に位置する丸森駅（まるもりえき）は、阿武隈急行線の重要な駅の一つです。この駅は1968年4月1日に国鉄丸森線の終着駅として開業しました。最初は槻木駅から丸森駅までの路線が部分的に開業され、丸森駅はその時点での終点となりました。

歴史の背景

開業当初、丸森線の1番列車はディーゼル機関車が牽引する6両編成の客車で、6時23分に丸森を出発し仙台行きでした。この出発時には、町長や国鉄仙台鉄道管理局の関係者、地元の鼓笛隊と約700人の住民が出迎え、駅の開業を祝いました。国鉄時代には丸森駅が終点であったため、上り列車は槻木方面に向かいましたが、利用者が少なかったため、1981年に特定地方交通線に指定され、運営が厳しくなりました。

その後、沿線の自治体は地域の交通手段を維持するため、1986年には阿武隈急行に運営が移管され、丸森線は新たに生まれ変わりました。1988年には人気のあった福島駅までの延伸が実現し、丸森駅は再び利便性が向上しました。

駅の構造と設備

丸森駅は、島式ホームをひとつ持つ地上駅です。2つの線路が設けられており、駅本屋は構内踏切を通じてホームと接続しています。駅の運行形式は少し特異で、上り列車が上り線、下り列車が下り線に進入できるものの、下り列車は下り線のみ使用することができます。また、上り本線の福島方には保守基地線があります。

夜間滞泊は2010年に廃止されたものの、2021年には復活しました。駅には出札窓口や自動券売機、トイレ、待合室も完備され、利用者の利便性が図られています。ただし、自動券売機は第一日曜日には機能を停止することがあります。

かつては駅内に売店がありましたが、2016年に閉店して以来、設置されていません。代わりに、2017年には町のサポートセンターが駅舎の福島側に移転オープンしました。

駅周辺の情報

丸森駅は丸森町の中心部から約1キロメートルの位置にあり、アクセスも良好です。町は「水と緑の輝くまち」をキャッチフレーズにしており、自然が豊かな環境を特色としています。駅前には丸森町民バスの停留所があり、町内各地へ向かうバス便が利用可能です。

最寄りの国道113号も通っており、周辺の交通手段も豊富です。また、駅の隣には阿武隈急行線のあぶくま駅と北丸森駅があり、地域の交通の要所となっています。

利用状況

丸森駅は、その立地と地域貢献の姿勢から、利用者にとって便利な交通手段として親しまれています。阿武隈急行線内での重要な接続駅として、地元住民や観光客に利用されています。市民の生活に欠かせない存在であり、地域振興にも寄与しています。

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