九郎原駅

九郎原駅の紹介

九郎原駅（くろうばるえき）は、福岡県飯塚市内住川原に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）の篠栗線の駅です。駅番号はJC09です。この駅は自然に囲まれた場所にあり、周囲の環境は閑静な山間部です。

歴史

九郎原駅は1968年5月25日に、日本国有鉄道によって開業しました。この日は篠栗線の桂川と篠栗間が開通した日でもあり、駅はその一環として設置されました。1987年4月1日には国鉄の分割民営化に伴い、九州旅客鉄道の管理下に移行しました。また、2009年3月1日からは、ICカード「SUGOCA」の利用が可能となりました。

駅の構造

九郎原駅は地上に位置する無人駅で、相対式ホームを2面持つ2線の構造をしています。一般的には上下列車ともに1番のりばが使用されますが、列車の行き違いが必要な場合には2番のりばが使われることもあります。初めて開業した際は片面ホームだけの1面1線の駅でしたが、2001年10月に電化されたことで、交換設備が整い、相対式ホームに改良されました。

この駅には跨線橋がなく、反対側のホームに行くためには地下道を通る必要があります。また、無人駅ではありますが、全列車のドアが自動的に開くため、乗客は自由に乗降できます。2015年3月14日のダイヤ改正以降、一部の普通列車がこの駅を通過するようになり、ワンマン運転時には通過する旨のアナウンスがされるようになりました。通過列車は最高速度が100km/hに設定されており、中には減速せずに通過するものもあります。

利用状況

2016年度のデータによると、九郎原駅の1日平均乗車人員はわずか8人でした。この数字は、周辺地域に人家が少ないことが影響していると考えられます。

駅周辺の特徴

駅のホームからは篠栗トンネルの坑口を見ることができます。実際に篠栗トンネルが開通したことにより、篠栗線全体が運行を開始しました。そのため、駅の近くには篠栗線の開通を示す記念碑も設置されています。周辺エリアは山の麓に位置しており、人家もまばらです。近隣の筑前大分駅周辺では住宅開発が進んでいるものの、九郎原駅近くにはその影響が届いていません。その結果、篠栗線内では筑前山手駅と並んで利便性の低い駅とされています。

アクセスや周辺施設

九郎原駅周辺には、茜ゴルフクラブや福岡県道60号飯塚大野城線、国道201号の八木山バイパス筑穂ICなどがあります。

隣接駅

九郎原駅の隣には筑前大分駅（JC10）と城戸南蔵院前駅（JC08）があり、快速列車はこの駅を通過します。一部の普通列車も通過するため、利用の際は注意が必要です。

このように九郎原駅は、静かな環境と歴史的な背景を持つ駅であり、利用者には静かな時間を提供する場所となっています。

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