亀川駅

亀川駅：別府の玄関口、歴史と進化を刻む駅

大分県別府市に位置するJR九州日豊本線の亀川駅は、1911年（明治44年）7月16日の開業以来、地域住民の足として、そして別府観光の玄関口として、長きに渡りその役割を果たしてきた歴史ある駅です。

開業から現代まで：変遷の歴史

開業当初の木造駅舎から、2010年の新駅舎への建て替え、そして2023年10月1日にはJR九州サービスサポートからの委託から、九州旅客鉄道本体による直営駅への移行と、亀川駅は時代に合わせて進化を遂げてきました。

1942年には別府大分電鉄の路線が開業、1966年には日豊本線の複線化が完成するなど、交通網の発展とともに亀川駅も発展を続けました。昭和天皇・香淳皇后のお召し列車が停車した記録も残っており、その歴史的意義は計り知れません。

貨物や荷物扱い廃止を経て、1987年の国鉄分割民営化によりJR九州の駅となりました。1989年には「みどりの窓口」が開設され、2011年にはバリアフリーに対応した自由通路が完成、2012年には駅前広場も整備され、利用者の利便性向上に向けた取り組みが継続的に行われています。SUGOCAの導入も、現代的な駅の機能を象徴しています。

かつては南宮崎まで直通する普通電車が運行されていた時代もありました。現在も、特急「にちりん」と「ソニック」の一部列車が停車し、別府市のみならず、広域的なアクセスを提供しています。朝夕には大分方面からの折り返し列車が運行され、特に別府駅、大分駅間の通勤ラッシュの緩和に貢献しています。

駅舎と設備：利用者の利便性とバリアフリーへの配慮

現在の亀川駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線の地上駅です。旧駅舎は開業当時の木造駅舎でしたが、駅前広場の拡張とバリアフリー化の観点から、橋上駅舎に建て替えられました。改札口は2階に設置され、エレベーター付きの自由通路によって東西自由通路が確保されています。駅長は配置されていませんが、「みどりの窓口」があり、SUGOCAの利用と定期券の販売も行われています。3番のりばは特急の待避と当駅始発の大分方面行きの列車に使用されています。

利用状況と周辺環境

1965年度の乗車人員は34万人を超え、手荷物や小荷物の取り扱いも行われていました。2016年度の乗車人員は50万人を超えています。駅周辺には一般車、タクシー、路線バス専用のロータリーが整備され、利用者の利便性を高めています。また、駅名にちなんで、亀の親子をモチーフにしたベンチや亀甲竹が配置され、地域に溶け込んだ親しみやすい空間が創出されています。

隣の駅

豊後豊岡駅
別府大学駅

まとめ

亀川駅は、歴史と近代的な設備を融合させた、地域に愛される駅です。今後も、地域社会の発展に貢献し続ける存在であり続けるでしょう。その歴史と進化は、利用者にとって快適で便利な空間を提供する、JR九州の取り組みの象徴と言えるでしょう。

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