京成千原線

千原線：千葉のベッドタウンを走る路線

千原線は、千葉県千葉市中央区の千葉中央駅と市原市のちはら台駅を結ぶ、京成電鉄の鉄道路線です。全線単線で、全長10.9km、6駅で構成されています。ちはら台駅を除く全駅が千葉市内に位置し、駅ナンバリングではKS記号が用いられています。

路線概要

千原線は、千葉中央駅から千葉市南東部の丘陵地帯を走り、おゆみ野、ちはら台といったニュータウンを結ぶ路線です。千葉市中心部、幕張新都心、東京都心方面への通勤・通学輸送が主な役割で、京成千葉線と直通運転を行っています。

JR東日本の外房線と並行する区間もありますが、本千葉駅付近で外房線から離れ、東へ、そして南東へと進路を変えながら、大森台駅、学園前駅、おゆみ野駅を経て、ちはら台駅へと至ります。大森台駅付近から学園前駅付近、そしてちはら台駅は掘割区間となっており、線内に踏切はありません。その他の区間は高架となっています。

運行形態

千原線は全列車が普通列車（各駅停車）で、線内運転はありません。京成千葉線と直通運転を行い、京成上野駅発着の列車も一部設定されています。運行本数は1時間に約3本（20分間隔）ですが、平日の朝は時間帯によっては4本に増便されます。日中の列車の一部はワンマン運転を実施し、車両は4両編成または6両編成です。駅ホームは8両編成に対応していますが、現時点では8両編成での運行はありません。

歴史

千原線の歴史は、1950年代後半に小湊鉄道が免許申請した路線計画に遡ります。当初は、市原市を通り、海士有木駅から分岐して本千葉駅までを結ぶ路線として構想されましたが、資金不足のため実現しませんでした。

1970年代、[千葉市]]南東部と市原市北部でのニュータウン開発計画に伴い、アクセス路線として建設されることが決定。免許は京成電鉄などに譲渡され、路線計画が変更されました。標準軌]と1500V[[直流電化を採用し、京成千葉駅(現・千葉中央駅)を起点として京成千葉線への乗り入れを計画。当初計画とはルートが変更され、おゆみ野・ちはら台のニュータウン区域を通る現在のルートとなりました。

1992年、千葉急行電鉄千葉急行線として千葉中央駅～大森台駅間が開業。1995年にはちはら台駅まで延伸開業しました。しかし、バブル崩壊による開発遅れや高額な運賃体系の影響で、千葉急行電鉄は経営難に陥り、1998年に京成電鉄が経営を引き継ぎ、路線名を千原線と改めました。

現在もちはら台駅から海士有木駅への延伸計画がありますが、実現時期は未定です。2019年には延伸計画の工事施工認可期限が延長されています。

運賃体系

千原線は、京成電鉄他の路線とは別運賃体系を採用しており、キロ数計算は千葉中央駅で打ち切られ、他路線との運賃を合算する方式です。そのため、千原線を経由すると運賃が高くなる傾向があり、沿線住民からは値下げ要望が出ています。

駅一覧

千原線には6駅あります。全駅千葉県内にあり、全駅で8両編成に対応したホームを備えています。

まとめ

千原線は、ニュータウン開発を背景に建設された路線で、通勤・通学輸送を担っています。歴史的な経緯や、運賃体系など、課題も残りますが、地域住民の生活に密着した重要な路線であると言えるでしょう。今後の延伸計画や運賃改定にも注目が集まります。

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