京都市右京中央図書館

京都市右京中央図書館：地域に根ざした現代的な図書館

京都市右京中央図書館は、京都府京都市右京区に位置する、市民にとってかけがえのない存在である公共図書館です。京都市図書館を構成する4つの「中央図書館」の一つとして、地域住民に多様な情報と文化サービスを提供しています。

歴史と変遷

現在の図書館は、老朽化した旧右京図書館の後継として2008年6月30日に開館しました。旧図書館は1982年8月19日に開館し、東映太秦映画村に隣接した立地から、映画関連資料の充実にも力を入れていました。しかし、時代の変化と共に施設の老朽化が進み、閉館、取り壊しの後、現在の複合施設「サンサ右京」内に新たな図書館として生まれ変わりました。この移転を機に、図書館の規模は拡大され、より多くの市民が利用しやすい環境が整備されました。

建物とアクセス

右京中央図書館は、サンサ右京の3階に位置しています。京都市営地下鉄東西線太秦天神川駅、京福電車嵐山本線嵐電天神川駅、または京都市バス各系統の太秦天神川駅前バス停からアクセス可能です。また、サンサ右京には駐車場と駐輪場も完備されているため、車や自転車での来館も便利です。

館内設備とサービス

館内は、利用者の利便性を考慮した設計となっています。メインエントランスからエレベーターで3階に上がると、中央部に貸出カウンターとリファレンスカウンターが配置されています。館内各所には図書検索機（OPAC）や自動貸出機が設置されており、スムーズな利用が可能です。

多様な蔵書とサービスエリア

蔵書は一般書、ティーンズコーナー、新聞・雑誌、電子メディアゾーン、参考図書・京都資料、視聴覚資料、児童書と多岐に渡り、それぞれのエリアには快適な閲覧席も確保されています。電子メディアゾーンではインターネット接続端末に加え、一部商用データベースの利用も可能です。

その他の設備

快適な読書環境を提供するため、レファレンスルーム、屋外テラス、読書室、授乳にも対応したアシストルーム、研修室などを備えています。特に屋外テラスは、建物の「緑のステップルーフ」の一部を活用したユニークな空間となっています。

開館時間と休館日

開館時間は、2014年6月1日より午前9時30分からとなり、平日は午後8時30分まで、土日祝日は午後5時まで開館しています（児童のみの利用は午後5時まで）。休館日は、火曜日（火曜日が祝日の場合は翌平日）と年末年始です。

市民に愛される図書館

右京中央図書館は、開館以来、多くの市民に利用されており、年間入館者数は66万8千人を超え、京都市図書館の中で最も多い数を誇ります。これは、市民アンケート調査に基づいた設計や、最新のIT環境の整備、そして「京都大百科事典的図書館」としての機能強化といった、利用者ニーズを捉えた図書館運営の成果と言えるでしょう。 今後も、地域社会のニーズに対応した、魅力的な図書館として発展を続けることが期待されます。

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