京都教育大学附属京都小中学校

概要

京都教育大学附属京都小中学校は、京都府京都市北区にある国立の義務教育学校です。京都教育大学の附属学校として、初等教育から前期中等教育までの一貫した9年間教育を提供しており、大学における教育の実証的研究や学生が現場での経験を積むための教育実習・観察参加研究といった実地教育に貢献することを重要な目的としています。

沿革

本校の歴史は、1882年（明治19年）に京都府立京都府師範学校附属小学校として始まったことに遡ります。その後、設置者や校名の変遷を経て、1947年（昭和22年）には中学校が併設されました。1951年（昭和26年）には京都学芸大学（現在の京都教育大学）の附属学校となり、1957年（昭和32年）に現在の地に移転・独立しました。多様な学びへの対応として、1975年（昭和50年）に特別支援学級が開設されています。2010年（平成22年）4月に現在の校名「京都教育大学附属京都小中学校」へと変更。2014年（平成26年）には中学校での外部募集を停止し、小学校からの継続生のみを受け入れる完全小中一貫校となりました。そして、2017年（平成29年）には学校教育法上の義務教育学校へ移行し、現在に至ります。

教育の特徴

本校は、9年間を一体的な学びの期間と捉え、独自の4-3-2区分制による小中一貫教育を展開しています。これは、小学校第1学年から第4学年までを「初等部」（4年間）、小学校第5学年から中学校第1学年までを「中等部」（3年間）、中学校第2学年から第3学年までを「高等部」（2年間）と区分するものです。中等部からは教科担任制が導入され、専門的な指導が行われます。初等部と中・高等部の校舎は道路を挟んで隣接しており、それぞれの教育段階に適した環境が整備されています。附属学校として、先進的な教育実践研究や、京都教育大学の学生に対する教育実習などの機会提供も重要な役割です。

進路

卒業生の多くは、京都教育大学附属高等学校への連絡進学制度を利用しており、約65%が進学しています。

通学区域

入学対象は、京都府内に住民票があり、かつ生活の本拠地がある家庭の子どもです。通学は徒歩または公共交通機関に限定され、学校までおおよそ1時間以内で通学できる範囲が目安とされています。

所在地・アクセス

学校は京都市北区にあります。公共交通機関を利用する場合、京都市営地下鉄の北大路駅または鞍馬口駅から徒歩約10分です。また、京都市営バスや京都バスの「北大路新町」バス停からは徒歩約3分、「北大路堀川」バス停からは徒歩約10分で到着します。

著名な出身者

文化、芸術、学術、経済、政治など、様々な分野で活躍する多くの著名人を輩出しています。映画監督・俳優の伊丹十三氏、日本画家の村山槐多氏、茶道裏千家前家元の千宗室氏、実業家の堀場雅夫氏といった方々が、本校（前身校を含む）の出身者として知られています。

もう一度検索