北大路駅

京都市営地下鉄北大路駅：洛北の交通拠点

北大路駅は、京都市北区小山北上総町に位置する京都市営地下鉄烏丸線の駅です（駅番号：K04）。烏丸線開通の起点駅として1981年5月に開業し、1990年には北山駅への延伸によって途中駅となりました。以来、洛北地域の中核的な交通拠点として、多くの市民や観光客に利用されています。

駅の歴史と発展

北大路駅は、開業以来、幾多の改良と発展を遂げてきました。2007年にはICOCAなどのICカードが導入され、利便性が向上。2010年には駅名標に近隣の施設名（大谷大学前）が広告として掲載されました。2017年にはホームからの転落事故をきっかけに、2023年には乗客の安全確保のため可動式ホーム柵が設置されました。2018年には駅ナカ商業施設「Kotochika北大路」が開業し、利便性と賑わいをさらに高めています。

駅の構造と設備

北大路駅は地下駅で、島式ホーム1面2線を有しています。改札口は南北に1箇所ずつ設置され、南改札口には駅員が常駐しています。ホームの西側には側線、南側には渡り線があり、開業当初から1988年の竹田車庫開設までは、側線は車両検査施設として使用されていました。

駅構内には、デイリーヤマザキやココカラファインなどが入居する小規模な駅ナカ商業施設「Kotochika北大路」があります。他の「Kotochika」施設と比較して規模は小さいですが、利便性の向上に貢献しています。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日平均乗降人員は約3万人と、洛北地域の主要駅として高い利用率を誇っています。北大路駅は、北大路通（国道367号）と烏丸通の交差点の地下に位置し、北大路バスターミナルと地上にあるキタオオジタウンと一体となった大規模複合施設を形成しています。駅周辺は住宅街と商店街が隣接し、日中は活気に満ちた一方で、静かな住宅街も近接しており、住みやすさと利便性を兼ね備えています。かつては京都市電烏丸車庫があった場所で、その跡地が現在の駅と周辺施設の基盤となっています。

バス路線とバスターミナル

北大路駅の上層階には、京都市営バスの主要ターミナルである北大路バスターミナルがあります。洛北地域各地（京都産業大学、上賀茂神社、金閣寺、修学院、高野など）への路線バスが発着し、観光客や地元住民の重要な交通手段となっています。かつては地上1階にターミナルがありましたが、1995年のキタオオジタウン建設に伴い地下に移設されました。現在、降車ホーム1つと乗車ホーム2つ（赤のりば、青のりば）から構成され、ホーム間の移動は1層下の通路を通って行います。

また、烏丸北大路交差点周辺にも複数のバス停留所があり、市営バスや京都バスの様々な路線が運行されています。これらのバス路線は、周辺地域とのアクセスをさらに強化し、北大路駅を中心とした広域的な交通ネットワークを形成しています。 観光地へのアクセスも良く、雲ヶ畑行きのバスも運行されています。

隣の駅

北山駅
鞍馬口駅

北大路駅は、京都の文化や歴史、自然に触れるための拠点として、今後も発展を続けることが期待されます。

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