今山駅

今山駅について

今山駅（いまやまえき）は、九州旅客鉄道（JR九州）が運営する日田彦山線の駅であり、同時にBRTひこぼしラインのバス停留所でもあります。大分県日田市大字夜明に位置するこの駅は、自然豊かな環境にありますが、2017年に発生した九州北部豪雨の影響で、現在は鉄道の使用が休止中です。

歴史

今山駅は1937年に開業しました。彦山線の夜明駅から宝珠山駅間の開通に合わせてその役割が始まりました。最初は活発に利用されていたものの、1962年には貨物取扱を廃止し、1971年には荷物の取り扱いも停止、無人駅として運営されることとなりました。1987年には国鉄の分割民営化に伴い、JR九州の駅として新たにスタートしました。しかし、2017年の豪雨によって鉄道路線が休止となり、後にBRTが導入されることとなります。2023年には、日田彦山線BRTの運行が開始され、利用者は再びこの駅を位地しく利用できるようになりました。

駅の構造

現在の今山駅は、鉄道駅の南端付近に設けられたロータリーにBRTの待合ブースがあります。この待合室からは、日田方面と添田方面へとアクセスできる仕組みになっています。ブースは大肥川の流れや近隣の三日月山の景色が描かれ、周囲の自然を感じながら待つことができます。

BRTは国道211号を走行しますが、当駅では国道を外れ、大肥川を渡って直接乗り入れる経路を持っています。鉄道休止前は、単式ホームが一面一線の構造でしたが、かつては島式ホームの形態を持っていました。待合所はホーム上に設置されていますが、現在は無人駅となっているため、駅の利用はBRTに依存する形となっています。

利用状況

今山駅の利用状況は、時代によって変わってきました。1965年度のデータによれば、乗車人員は66,815人、降車人員は65,501人となっており、手荷物や小荷物も取り扱われていました。しかし、2013年度には乗車人員が4,823人にまで減少しました。これを踏まえると、駅周辺の変化や交通手段の変革が影響をおよぼしていることが考えられます。

今山駅の一日平均乗車人員は、年度ごとの年間データを基に算出されており、各年度の日数で割ることで確認できます。

駅周辺

今山駅の周囲は、田園風景が広がる静かな地域であり、小集落が点在しています。国道211号沿いには釘原バス停留所があり、ここから福祉バスの大鶴線などが発着しています。かつては、列車代行バスがこの停留所で乗降していましたが、現在はBRTの運行を中心に動いています。また、周辺には光勝寺があり、日田彦山線BRTの小鶴駅が最寄りの駅となっています。

隣接駅

今山駅の隣接駅としては、休止中の大鶴駅と夜明駅があり、BRTひこぼしラインにおいては、伏尾駅と釘原駅が隣接しています。これにより、地域の交通が結びついており、利用者の便宜を図っています。

結論

今山駅は、歴史的な背景を持ちながらも、自然に囲まれた静かな駅として地元の人々に親しまれています。今後も地域交通の要として、BRTによる新たな役割を果たし続けることでしょう。

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