保健医療経営大学

保健医療経営大学（2008-2023）

保健医療経営大学は、福岡県みやま市瀬高町に位置していた私立大学です。社会医療法人雪の聖母会を中心とした聖マリアグループ傘下の学校法人ありあけ国際学園により運営されていましたが、2020年度に学生募集を停止し、2023年3月に最後の卒業生を送り出し、15年の歴史に幕を閉じました。

教育と研究

保健医療経営大学は、保健医療分野に特化した経営学を学ぶ場として、専門知識と実践力を兼ね備えた人材育成を目指していました。

カリキュラムポリシー
豊かな人間性と幅広い視野を養う教養教育
課題分析・問題解決能力、実践的能力を養う専門教育
ディプロマポリシー
所定の単位を修得し、卒業試験に合格した学生に「学士（保健医療経営学）」の学位を授与

沿革

2006年10月：保健医療経営大学設立準備委員会設立
2008年4月：開学（初年度入学者数27名）
2013年4月：保健医療経営学部の入学定員を150名から80名に減員
2015年3月：日本高等教育評価機構による大学認証評価で「不適合」判定
2018年3月：同評価機構による再審査で「適合」となるも、入学者数は定員割れ
2019年5月：2020年度からの募集停止と2023年3月の廃校を発表
2023年3月：閉学

組織

学部
保健医療学部保健医療経営学科
マネジメントコース（施設経営コースと地域経営コースを統合）
データサイエンスコース（2019年度新設）
附属機関
図書館：閲覧席108席、蔵書数2万2千冊

取得可能な資格

診療情報管理士、医療事務管理士、診療報酬請求事務能力検定、日本医師会認定医療秘書など、医療・経営関連の様々な資格取得を支援していました。

大学評価と経営状況

2014年度の日本高等教育評価機構による認証評価で「不適合」と判定されましたが、その後改善に取り組み、再審査で適合となりました。しかし、開学以来、入学定員を大幅に下回る状況が続き、経営は設立母体からの借入金に依存していました。

労働問題

労使協定（三六協定）の締結不備により、大牟田労働基準監督署から是正勧告を受けています。

学生数と教員数

学生数や専任教員数の公表において、情報公開の遅れや不正確さが指摘されていました。

職員の不祥事

2022年、経理担当職員による学友会費の不正使用が発覚し、大学は当該職員を諭旨免職処分としました。

廃校後の計画

廃校後の施設は、福岡県保健環境研究所の移転先として活用される計画が進められています。

保健医療経営大学は、短期間ながらも医療経営分野に貢献しようと努めましたが、様々な課題に直面し、閉校という結果となりました。しかし、その跡地は新たな形で地域社会に貢献することが期待されています。

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