信任投票

信任投票とは

信任投票とは、対立候補が存在せず、単一の候補者に対して信任するか、あるいは不信任とするかの二択のみが与えられる選挙の形態を指します。主に、一党制やヘゲモニー[[政党制]]を採用している国々で見られる制度です。しかし、複数政党制国家であっても、立候補者の数が定数と同数である場合に、無投票当選ではなく信任投票を実施するケースがあります。

社会主義国における信任投票

かつての社会主義国においては、信任投票は広く普及した制度でした。特筆すべきは、その多くが公開投票であった点です。そのため、「不信任」票を投じることは、個人の自由が著しく制約されるリスクを伴いました。しかし、近年の中華人民共和国では、最下級の人大代表（議員）を選出する直接[[選挙]]において、定数を超える立候補者を擁立する差額選挙が導入されるなど、選挙のあり方に変化が見られます。

自由[[選挙]]における信任投票

自由[[選挙]]を実施する国々では、立候補者数が定数に満たない場合、立候補者は無投票で当選することが一般的です。また、当選枠が有力候補によってほぼ埋め尽くされ、他の候補者が当選の見込みのない泡沫候補のみであるような無風選挙の場合（特に、日本の地方自治体における首長選挙で、主要政党が相乗りで推薦する候補者と共産党の新人候補が争う構図）は、事実上の信任投票とみなされることがあります。

ロシア連邦における信任投票

かつてロシア連邦では、立候補者数が定数以下であるか否かにかかわらず、「全ての候補に反対」という投票項目を設け、いかなる状況下でも信任投票を行う選挙制度を採用していました。

日本における信任投票

日本では、最高裁判所裁判官国民審査において、信任投票が行われています。

関連事項

選挙
無風選挙
無投票当選
秘密投票 - 公開投票
* 内閣不信任決議 - 日本の内閣信任決議についてはこちらに記載があります。

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