信濃川上駅

信濃川上駅：標高1138mの高原に佇む駅

信濃川上駅は、長野県南佐久郡川上村御所平にある東日本旅客鉄道（JR東日本）小海線の駅です。標高1138mという、JRの駅としては4番目に高い位置に位置しており、その独特のロケーションが魅力となっています。

歴史：高原野菜の集散地から現在へ

1935年（昭和10年）、小海北線（後の小海線）の延伸に伴い開業しました。開業当初は、周辺地域で盛んに生産されていた高原野菜の輸送を担い、貨物取扱駅として重要な役割を果たしていました。1978年（昭和53年）に貨物取扱が廃止され、その後、1984年（昭和59年）には荷物扱いも廃止されました。国鉄分割民営化後、JR東日本の駅となり、1991年（平成3年）には簡易委託駅化されました。

近年では、2010年（平成22年）に待合室となるホーム上屋が新設され、2021年（令和3年）には新しい駅舎が供用開始されました。この新駅舎の建設には、地元川上村が大きく貢献しています。

駅構造と利用状況

信濃川上駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホームは比較的狭く、以前は上屋がありませんでしたが、地元住民の要望を受け、村が費用を負担して「源流の里待合」と名付けられた上屋が設置されました。上屋の建設には、川上村特産のカラマツ集成材が使用されており、地元の特色が感じられます。駅舎とホームは構内踏切で連絡しています。また、簡易委託駅として運営されています。

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は81人です。2000年度以降、利用状況は変動していますが、地元住民の生活の足として、また観光客の利用も増加傾向にあります。

駅周辺とアクセス

駅周辺には千曲川が流れ、自然豊かな環境が広がっています。川上村営バスの「川上駅」停留所が近くにあり、村内へのアクセスにも便利です。

その他：CM撮影地として有名に

信濃川上駅は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」のCM撮影地として有名です。長野県「高原列車篇」のCMやポスターの撮影が行われ、駅窓口には吉永小百合さんと駅職員のツーショット写真とサインが飾られています。このCMがきっかけで、観光客の注目を集めるようになりました。

隣の駅

小海線
野辺山駅 - 信濃川上駅 - 佐久広瀬駅

信濃川上駅は、標高の高い場所に位置し、歴史と自然が融合した魅力的な駅です。高原野菜の輸送から観光拠点へと変化を遂げ、これからも地域に愛される駅として存在し続けることでしょう。

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