八多喜駅

八多喜駅（はたきえき）は、愛媛県大洲市八多喜町に位置する、四国旅客鉄道（JR四国）予讃線（愛ある伊予灘線）の駅です。駅番号はS15。

歴史

八多喜駅は、1918年（大正7年）2月14日に愛媛鉄道によって開業しました。当時は長浜町駅（現在の伊予長浜駅）から大洲駅（現在の伊予大洲駅）までの開通に伴い、その途中の駅として設置されました。開業当初の駅の位置は現在とは異なり、伊予白滝駅と春賀駅の間で、現在の線路よりも東側を通るルート上にありました。

1933年（昭和8年）10月1日、愛媛鉄道は国有化され、国鉄愛媛線となりました。軌間は762mmのままでしたが、1935年（昭和10年）10月、下灘駅から伊予長浜駅までの開通に合わせて1067mmに改軌され、同時に線路が現在のルートに移設。これに伴い、駅も現在地に移転しました。この時、高松駅から下灘駅まで開通していた予讃本線が愛媛線を含めて伊予大洲駅まで繋がり、高松駅から伊予大洲駅間が予讃本線となり、当駅も予讃本線の駅となりました。

1986年（昭和61年）3月には、向井原駅と内子駅を結ぶ新線が開通。向井原駅から当駅を経由して伊予大洲駅に至る線路は幹線としての役割を終え、優等列車が停車することはなくなりました。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、八多喜駅は四国旅客鉄道（JR四国）の駅となり、現在に至ります。1988年（昭和63年）6月には、予讃本線が予讃線へと改称されました。

年表

1918年（大正7年）2月14日：愛媛鉄道の駅として開業。開業当初の場所は現在地とは異なる。
1933年（昭和8年）10月1日：愛媛鉄道が国有化され、国鉄愛媛線となる。
1935年（昭和10年）10月6日：下灘駅から当駅までが開通。愛媛線全線が改軌。線路移設により、駅を現在地に移転。高松駅から伊予大洲駅間が予讃本線となる。
1970年（昭和45年）6月1日：貨物取扱を廃止。
1971年（昭和46年）11月8日：荷物扱いを廃止。無人駅となる。
1986年（昭和61年）3月3日：向井原駅 - 内子駅間の新線が開通。優等列車が停車しなくなる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により四国旅客鉄道の駅となる。
1988年（昭和63年）6月1日：予讃本線が予讃線に改称される。
2014年（平成26年）3月15日：予讃線伊予市 - 伊予長浜 - 伊予大洲間の愛称が愛ある伊予灘線となる。

駅構造

八多喜駅は、駅舎に接して単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームには、かつて使用されていた切欠きホームの跡が残っています。1971年（昭和46年）に無人化された後、簡易委託駅として駅舎内で近距離の乗車券を発売していた時期があり、昭和末期に駅舎を建て替えた際にも、待合所の他に駅事務室や出札窓口が設けられました。しかし、現在は出札窓口は閉鎖され、完全な無人駅となっています。

利用状況

駅周辺

駅の北東側には八多喜の集落が広がっており、郵便局や小中学校、駐在所などがあります。駅から南西方向に300メートルほど進むと肱川に突き当たりますが、祇園大橋が対岸を結んでいます。

バス路線

伊予鉄南予バスが運行。
大洲病院前／八幡浜港方面
* 長浜駅前方面

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

■予讃線（愛ある伊予灘線）

伊予白滝駅 (S14) - 八多喜駅 (S15) - 春賀駅 (S16)

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