内子駅

内子駅は、愛媛県喜多郡内子町内子に位置する四国旅客鉄道（JR四国）の駅です。高架駅であり、予讃線（新線）と内子線の2路線が乗り入れています。全特急列車が停車する主要駅で、内子町の交通を支える重要な拠点となっています。

駅の構造は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面3線です。島式ホームの東側が1番線、西側が2番線、単式ホームが3番線となっています。特急列車は主に1番線と2番線を使用し、3番線は普通列車が特急列車を待避する際に使用されます。駅舎は高架下にあり、和風の造りが特徴です。駅舎は1階、ホームは3階にあり、中間の2階は踊り場となっています。また、改札口と島式ホームを結ぶエレベーターが設置されており、バリアフリーにも配慮されています。

歴史を振り返ると、内子駅は1920年に愛媛鉄道内子線の駅として開業しました。当初は終端駅でしたが、1986年に予讃線新線の開業に伴い現在地に移転し、中間駅となりました。同時に特急列車の停車駅となり、利便性が向上しました。2000年にはJR四国で初めてとなるエレベーターが設置され、バリアフリー化が進みました。2021年以降は、みどりの券売機プラスが導入され、みどりの窓口は営業を終了しています。これにより、駅係員の対応時間が縮小され、土休日や年末年始は休業となる場合があります。

駅周辺には、内子町役場内子分庁舎や内子自治センター、内子町図書情報館などの公共施設があります。また、駅前には蒸気機関車C12 231が保存展示されており、地域のシンボルとなっています。内子駅は、内子町の歴史と文化を感じさせる駅として、地域住民に愛されています。

運行系統としては、当駅を境に伊予市方面が予讃線、伊予大洲方面が内子線と分かれていますが、列車は全て相互に直通運転を行っているため、運用上は途中駅と同様に扱われます。駅番号はU10で、駅看板は木製の板に旧字体で「内子驛」と表記されています。

隣接する駅は、予讃線（新線）・内子線において、伊予立川駅と五十崎駅です。特急「宇和海」の停車駅については、各列車の記事を参照してください。

参考文献として、川島令三著『全国鉄道事情大研究 四国篇』や、石野哲編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』などが挙げられます。これらの資料は、内子駅の歴史や変遷について詳しく知る上で役立ちます。

内子駅は、地域の足としてだけでなく、歴史と文化を感じさせるスポットとして、多くの人に利用されています。

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